あべろぐぷらす

ミステリー小説専門ブックチューバーのブログ

【読書感想文】僕はミドリムシで世界を救うことにきめました。(出雲充 著)

こんにちは、あべし(@honjituno)です。今日ご紹介させて頂く『僕はミドリムシで世界を救うことにきめました。』は、ミドリムシで世界を救うことを決心した男の物語です。とても素晴らしい本でしたので、書評記事を書かせていただきたいと思います!ミドリムシのことを、ユーグレナというみたいですが、この記事ではミドリムシと書きます。

くだらないものなんて、ない

東大生時代に、ミドリムシと出会った出雲さん。ミドリムシという、『ちっぽけな存在』に目を向ける意識がなかったら、その後の発見はなかったことでしょう。

ミドリムシは、昔から『もしかしたらすごいんじゃない??』と思った研究者たちによって、大量培養の研究が続けられてきました。

しかし!ミドリムシ自体の栄養価が高すぎるため、他の生物からみたら美味しすぎるため、大量培養技術が確立できずにいたのです。ミドリムシが大量にいる環境に、他の生き物がほーんのちょこっとでも入ってきたら、一瞬にして食われてしまうわけです。

そんなこんなで、ミドリムシ研究者たちは完全に諦めモード。その研究を、著者の出雲さんチームが受け継ぎ、なんとミドリムシ大量栽培技術を確立してしまうのです!

 

その情熱がすごい、すごい。人は本当に情熱をもって取り組めることを見つけたら、やり遂げてしまう力があるということを思い知らされます。

そんな出雲さんが本書を通じて一番言いたいこと。それが、『くだらないものなんて、ない』ということです。本書を読んだ後、本当にその通りだと思いました。

将来はそこらへんに『ミドリムシ牧場』が出現する予感。。。

培養に適切な条件下で、水と、二酸化炭素と、光があれば、増殖し続けるミドリムシ。これが、①食料にもなる(59種類の栄養素を含む)、②飼料にもなる、③バイオ燃料になる、となれば爆発的に普及していきそうな匂いがぷんぷんします。

需要があれば、そこに資金が集まります。お金になるからです。そこに国が目をつければ、ミドリムシ栽培する人には補助金を出します!みたいなことを言い出すのでは?と思います。

将来、『うちの実家、ミドリムシ栽培してるんだ!』みたいな感じで、日本各地にみどりむし牧場ができるなんてことも予想できます。資源のない日本にとって、ミドリムシの需要はほぼ永続的なんじゃない??と思うからです。考えただけでも面白い世の中ですね。

ミドリムシはとーーってもエコ

ミドリムシは、動物であり、植物であるため、動物と植物の栄養を含んでいます。その栄養価の高さから、食品への利用をガンガン進めているみたいです。

 

しかし、日本のようにある程度食に困っていない国にとっては、バイオ燃料(エネルギー源)としての利用が主力になると思います。

培養の過程で、地球温暖化の原因である二酸化炭素を吸収してくれるため、ミドリムシ由来のバイオ燃料はとってもエコです(少なくとも化石燃料由来の燃料よりか)。

 

エネルギー源として、原発を捨て、かつ二酸化炭素削減をしていかなくてはならない日本にとっては、海底を掘り起こして発掘する必要のあるメタンガス(結局、化石燃料。。。)よりも、ミドリムシの方が有利だと思います。あとはコストの問題でしょう。

調べてみたら、サイトもありました!

探してみたらミドリムシのサイトありました!早速、会員登録をしてしまいました!会員になると、500ポイント貰えます(買い物で使える模様)。ミドリムシ食品が色々あるみたいなので、今度買ってみようかなと思います!

まとめ

これから何かに挑戦したい人、起業しようとしている人、ミドリムシの可能性について知りたい人、どんな方でもおススメの一冊です!個人的には、モチベーションをあげたいなと思ったときに読むようにしています。

まだまだ出雲さん、ならびにユーグレナの社員の方々の挑戦は終っていないので、今後もユーグレナの活動に注目していきたいと思います。