あべろぐぷらす

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全707ページ!R・D・ウィングフィールド『フロスト日和』を読み終えましたレポートです!

こんにちは、あべし(@honjituno)です。長かったです!全部で707ページ!R・D・ウィングフィールドの『フロスト日和』を読み終えました!今日は久々の海外ミステリのレビューエントリです!

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全707ページ!R・D・ウィングフィールド『フロスト日和』を読み終えました!

どうして上下巻にしなかったんだろう。何回そう思ったかわかりませんが、その分厚さに苦戦しながら、なんとか最後まで読み終えました! 何度も書いてしまいますが、長かった笑!!今回読んだのはフロスト警部シリーズの第2弾『フロスト日和』です!Amazonからあらすじを引用しておきます。

肌寒い秋の季節。デントンの町では連続婦女暴行魔が跳梁し、公衆便所には浮浪者の死体が転がる。なに、これはまだ序の口で……。皆から無能とそしられながら、名物警部フロストの不眠不休の奮戦と、推理の乱れ撃ちはつづく。中間管理職に、春の日和は訪れるのだろうか? 笑いも緊張も堪能できる、まさに得難い個性。『クリスマスのフロスト』につづく第2弾!

 

しかし、長いかった=退屈だったということではありませんよ!全く逆で、『長い間、とても面白い小説を読むことができた!』という感じです。

 

まず、このフロスト警部シリーズの特徴なのですが、1つの事件が起きて犯人はだれ??という物語ではありません。めちゃくちゃいっぱい事件が起こって、ほぼ全ての事件にフロスト警部が関わることになるというストーリー笑。どんどん事件が起きる、つまり飽きることがない!こういうカテゴリの推理小説を、モジュラー型の推理小説というそうです。

 

もう一つの特徴としては、なんといっても主人公フロスト警部のキャラクターでしょう。人にこんなことをいってしまうのもどうかと思いますが、とにかく下品 笑。これまでの海外ミステリ、しかも警察官なのに、こんなキャラいたのかなと思ってしまうレベル。もしかしたらいるかもしれませんが、そのカテゴリの中でもこのフロスト警部はトップを争うことになるでしょう。

 

でも、そんな一見ダメなフロスト警部ですが、読んでいるうちにだんだん好きになってきたんです。第1作『クリスマスのフロスト』を読んだ時点では、大きな声で好きとは言いにくいと思っていたし、ブログでもそう書いていました。

 

なんだかんだいっても、めちゃくちゃ働いて、やることはちゃんとやっている(書類仕事は苦手)。ホームレスなど、社会的に弱い人たちの味方。気遣いがカッコいい。第1作よりもさらにパワーアップしていたと思います。きっと読んだ方はみんなそう思うはずです。

 

今回の『フロスト日和』は、まだ第2弾です。次は第3弾の『夜のフロスト』。第4弾から上下巻になります。つまり、まだまだ楽しめる!!今年の『このミステリーがすごい!海外編』1位のフロスト始末までの道はまだ遠いですが、一歩一歩近づいていきますよ!頑張ります!それではー!