あべろぐぷらす

ミステリー小説専門ブックチューバーのブログ

【読書】あべし的本屋大賞2014!!勝手に発表してみます!

積み重なった洋書


最近、今までの人生で一番本を読んでいるあべし(@honjituno)です。今日は本のお話をしたいと思います。

あべし的本屋大賞2014!!勝手に発表してみます!

先月ですが、最近スポットライトが当たりまくってる文学賞、本屋大賞のノミネート作品が発表されましたね!


本屋大賞は、本屋さんのお祭りみたいな位置づけだと勝手に解釈しているので、今年はお祭りに乗っかってみたいと思います。お祭りはみんなでやると、もっと楽しくなるのです!

名付けて、あべし的本屋大賞2014!!ばばーん!!(本家の方々、勝手に変な賞作ってすみません 笑!)!

冒頭でもさらっと言いましたが、最近今までの人生で一番本読んでいます。年末に数えてみたら年間で169冊読んでいました!文字通りこつこつ積み上げてきた結果です。感慨深いです(思わず画像付きでツイートしてしまうほど。)。

 

そこで!!2014年に出会った本の中で、これはっ!!と思った本を3冊ほど紹介したいと思います。

選び方のルールは以下の通り。

1.2014年に出版された本
2.あべしが、すごい!面白い!と思った本

つまり、思いっきり主観です 笑!でも、普通の本屋大賞では絶対に選ばれないラインナップにしてみしたよ!それでは早速いってみます!

1.知ろうとすること

福島第一原発の事故後、情報が錯綜する中で、ただ事実を分析し、発信し続けた物理学者・早野龍五。以来、学校給食の陰膳(かげぜん)調査や子どもたちの内部被ばく測定装置開発など、誠実な計測と分析を重ね、国内外に発表。その姿勢を尊敬し、自らの指針とした糸井重里が、放射線の影響や「科学を読む力の大切さ」を早野と語る。未来に求められる「こころのありよう」とは。


個人的にはダントツでした。早野龍五さん、糸井重里さんの『知ろうとすること』。これ、文庫本なんです。安いんです。さらっと読めるのに、内容がとんでもなく濃いのです。

タイトル見ただけじゃ、一体なんの本かわからん!という感じですが、ノンフィクションです。福島第一原発の放射線問題についての本です。

福島第一原発の問題、ただ大丈夫ですって言い続けるだけじゃ多分だめだと思うんです。じゃあどーすりゃいいのと、この問題の途方もなさを前に、さじを投げたくなってしまいますよね。

大切なのは、厳しい現実から目をそらさないこと。科学的に大丈夫っていう事実を積み上げてくこと。つまり、モニタリングの継続です。

その地域の放射線量がすぐわかること。その地域に住む人の年間内部被曝の線量をしっかり測定していくこと。目に見えない恐怖を、徹底的に可視化していくこと。それに尽きると思います。

著者の先生、これまでのモニタリング結果をもとに論文書いてます。凄すぎですよね。本を読み終えて、自然な流れで論文検索してました。


論文は無料で公開されているので、興味のある方はぜひ!

2.マップス

ポーランドで人気の絵本作家夫妻が、世界の国々をすみからすみまで調べあげ、まる3年かけて、地図とイラストをかきました。食べ物、歴史的な建物、偉大な人物、動物、植物…すべてのページに、数えきれないほどのイラストが、ぎっしりつまっています。地理、人類学、植物学、動物学、歴史、民俗学――あらゆる分野を網羅した、現代版「世界図絵」。世界42か国のすべてが、ひと目でわかります。世界198か国の国旗と正式名称を巻末に収録。


世界地図です。本、でかいです。イラストたっぷりです。わくわくがとまりません。地図はロマンですよね。ワンピース的なあれです 笑。

地図って、基本的に学校で使う地図帳ぐらいしか持ってないですよね(なぜだろう…)。そこでこのマップスなわけですが、大人が楽しめる地図って結構珍しいと思います。奥さんと空想で世界旅行出来ました。

何度も書いておきますが、とにかく大きいので、図書館で借りる場合には大きめのトートバックを持っていきましょう。

3.シャバはつらいよ

「生存崖っぷち」の難病女子が、病院から飛び出した!家族や友達を頼らずに、どうやって生きる?シャバでデートしたい(?)一心で、病院を「家出」したものの、新居のドアは重くて開かず、コンビニは遙か遠く、通院は地獄の道のり、待てど暮らせど電動車いすは来ず…。そして迎えた2011年3月11日。知性とユーモアがほとばしる命がけエッセイ第2弾!


大野更紗さんの本。病気にすごいも、すごくないもないのですが、著者の大野さんはぼくなんか足元にも及ばないぐらい、すごい病気と闘って(共存??)います。

笑ってはいけないのかもしれませんが、先生の『ジェイゾロフトだろーがー!!』で、吹きました。色んな先生がいますね。家で読んでてよかった 笑。

人生はサバイバルなのだと、改めて気づかされました。大野さん、教えてくれてありがとうございました。


「いい本」に出会うためには、たくさん読書しなければならないとよく耳にします。でも実際のところは『好奇心に身をまかせて、とりあえず何も考えないで本を読み続けていたら、どの本もだいたい面白かったけど、とびぬけて面白かった本が何冊かあった』、という感じでした(長いけど…)。

そしてこれって本当にラッキーなことだと思います。事実、ぼくが今回リストアップした本は、

1.偶然存在を知ったか、

2.教えてもらったか、

のどちらかだったからです。今のぼくではたどり着けなかった本なのでした。

こうして出会った一冊に励まされ、素敵な言葉に癒されながら、

ぼくはこれからも、ゆっくりと物語の中を旅していきます。

本はいつでもそこにいて、けっして逃げたりせず、

ぼくたちを待ってくれているから、

ぼくたちは、ただ本棚へ行けばいい。

みなさんが素敵な一冊に出会えますように。