こんにちは、あべし(@honjituno)です。今日は久々の古典ミステリ、しかも順番紹介です!
今回紹介するのは、ヴァン・ダイン『ファイロ・ヴァンスシリーズ』です!
[本日発売]
— 東京創元社 (@tokyosogensha) 2018年4月21日
『カナリア殺人事件【新訳版】S・S・ヴァン・ダイン全集2』S・S・ヴァン・ダイン/日暮雅通訳
(創元推理文庫/海外ミステリ)
ファイロ・ヴァンス・シリーズの名作が新訳・新カバーで登場!https://t.co/RFJ6v1cT9c
東京創元社から新訳版が少しずつ出版されてるよ!
今回は、ヴァン・ダインの長編12作品『ファイロ・ヴァンス』シリーズを順番を紹介していこうと思います!
ファイロ・ヴァンスシリーズの順番を紹介するよ!
ヴァン・ダインの長編作品って、ちょうど1ダース12作品なんです!作品数は多いとは言えないものの、当時は大大大ベストセラーとなり話題となりました。
年代的にはアガサクリスティの少し前の作家さんで、あの『アクロイド殺し』を酷評したことで有名(?)です。
そんなヴァン・ダインさんといったら、なんといっても『ファイロ・ヴァンス』シリーズです。
こちらのシリーズは最近創元推理文庫より新版が出版されていて、12作品のうちの一部なのですが、新しい本で読むことができますよ!それでは早速順番を紹介していきますね!
ファイロ・ヴァンスシリーズの順番
ベンスン殺人事件
証券会社の経営者アルヴィン・ベンスンがニューヨークの自宅で射殺された。事件は、有力な容疑者がいるため、解決は容易かと思われた。
しかし捜査に、尋常ならざる教養と才気をもち、並はずれて容姿端麗なファイロ・ヴァンスが加わったことで、事態は一変する。友人の地方検事が提示する物的・状況証拠に裏付けられた推理を粉砕するヴァンスが、心理学的推理を用いて突き止める。
巨匠S・S・ヴァン・ダインのデビュー作にして、アメリカ本格ミステリの黄金時代の幕開けを告げた記念碑的傑作!
カナリヤ殺人事件
ブロードウェイで男たちを手玉に取りつづけてきた美しきマーガレット・オウデルが、密室で無残に殺害される。
カナリアというあだ名のもと女優殺人事件の容疑者は、わずかに四人。彼らのアリバイはいずれも欠陥があるが、犯人の決め手の証拠はひとつもなかった。
矛盾だらけで不可解きわまりなく、ほかに類を見ない犯罪に挑むのは、名探偵ファイロ・ヴァンス。独自の推理手法で犯人を突き止めようとするのだが……。
『ベンスン殺人事件』で颯爽とデビューしたヴァン・ダインが名声を確固たらしめたシリーズ第2弾。
グリーン家殺人事件
ニューヨークのどまんなかにとり残された前世紀の古邸グリーン家で、二人の娘が射たれるという惨劇がもちあがった。
この事件をかわきりに、一家のみな殺しを企てる姿なき殺人者が跳梁する。神のごときファイロ・ヴァンス探偵にも、さすがに焦慮の色が加わった。
一ダースにのぼる著者の作品中でも、一、二を争うといわれる超A級の名作。
僧正殺人事件
だあれが殺したコック・ロビン?「それは私」とスズメが言った―。四月のニューヨーク、この有名な童謡の一節を模した不気味な殺人事件が勃発した。
マザー・グース見立て殺人を示唆する手紙を送りつけてくる“僧正”の正体とは?
史上類を見ない陰惨で冷酷な連続殺人に、心理学的手法で挑むファイロ・ヴァンス。江戸川乱歩が称讃し、後世に多大な影響を与えた至高の一品。
カブト虫殺人事件
完全であることを唯一の弱点とする完全犯罪を描いて第一人者が贈る第五作。エジプト博物館内で復讐の神を前にして殺されていた死体は、あまりにも明確に犯人を指摘しすぎていた。法律的には正義の鉄槌を下しえない犯人に対し、エジプトの復讐の神は、いかなる神罰を用意していたか? 神を信じないファイロ・ヴァンスの知性は苦悶する。
ケンネル殺人事件
巨匠会心の第六作! 世界推理文壇の寵児となった作者が〈コスモポリタン〉誌のたび重なる要請に応えて連載した本書は、果然、ヴァン・ダイン・ファンの期待にたがわぬ傑作となった。古代中国陶器と犬についてのペダントリーに彩られた殺人事件は、それらの要素がクロス・ワード・パズルのように関連しあい、正しい解決へと導いていく。
ドラゴン殺人事件
衆人環視の中を庭園プールにとびこんだ青年は、そのまま忽然と姿を消し、水底からは死体すら発見されなかった。
ただ巨竜の足跡が……。この現代アメリカに、果たして原始古代の巨竜などが存在するのであろうか?
幻想世界をふまえて、真相をつきとめようとするファイロ・ヴァンス。彼は七度目の試練を、果たしてのりきれるかどうか?
カシノ殺人事件
毒殺されたと推定されるのに胃から毒物が検出されぬ謎。単なる水をのんでは、つぎつぎに倒れる被害者。ただの水に、果たして毒物が含まれているのだろうか?
H20のモチーフをたどるファイロ・ヴァンスは、ついにD20にたどりついた。カシノのルーレットの輪のように旋回をつづける事件は、一発の銃声とともにその回転をとめる……。
ガーデン殺人事件
一発しか聞えなかった銃声は、たしか二発射たれたはずだった。しかも聞えた一発は空弾だった。ニューヨークの住宅街の中心、二十階建の高層アパートの屋上ガーデンで、競馬に全財産を賭けた青年が怪死した。
事件は、その最初から終りまで現場に立会ったファイロ・ヴァンスをして、完全犯罪と驚嘆せしめるほど巧妙をきわめたものだった!
放射性ナトリウムと、ラテンの古典、そして当代屈指の名馬という解読不可能な組合わせをついに可能にするファイロ・ヴァンス会心の推理。
誘拐殺人事件
ガーデン殺人事件を解決して一息ついたファイロ・ヴァンスのもとへ、奇怪な誘事件の知らせがとどく。
旧家の道楽息子が誘され、現金五万ドルの身代金を要求した紙が残されていたというのだ。
現場を検証したヴァンスは「彼はもう死んでいる」とつぶやく。巨匠ヴァン・ダインの後期を飾る力作長編。
伝説の悪鬼の住む家〈ダムダニエル〉を名のるカフェーの密室で行なわれた奇怪な犯罪。
歌姫と脱獄囚の死を賭けた恋。死期の近づいたギャングの首魁とヴァンスの禅問答。
作者自身にも迫りつつあった死期を予告するかのような、暗い影のなかに、大活躍する少女グレイシー・アレン。巨匠の第十一作。
ウインター殺人事件
レクスン荘の当主カリントンは、秘蔵のエメラルドの安全に不安を抱き、ヴァンスの助力を要請した。
ところが、長男の帰国歓迎パーティの席上、宝石室の番人が殺され、彼の危惧は事実となって現われてしまった。無気味な死の影がおおい始める。巨匠、最後の長編。
以上、12作品です!
まとめ
ヴァン・ダイン、ファイロ・ヴァンスシリーズの順番を紹介をしてみました!やっぱり作品タイトルだけでは全く順番わかりませんよね 笑。
最初の方に書いたように、創元推理文庫さんから新版が出版されつつあります。ちなみに創元さんは、チェスタトンの『ブラウン神父シリーズ』の新版を出していたりします。
こういう流れがないと、絶版になってしまっている作品などは読むことができないので、とても嬉しいです!今後も期待大ですね!ファイロ・ヴァンスシリーズもぜひ全て出版してほしいです!それではー!
▼ちなみに物議もかもした『アクロイド殺し』はクリスティ『ポアロシリーズ』の作品です!ぜひそちらも合わせてどうぞ!