こんにちは、あべし(@honjituno)です。今日はぼくがどうして翻訳ミステリをブログで紹介するのか、その理由をお話したいと思います。
その理由はとてもシンプルです。もっとたくさん翻訳ミステリを読みたいから!それだけ!
僕が翻訳ミステリをブログで紹介するシンプルな理由。もっとたくさん翻訳ミステリを読みたいから。
理由がシンプルすぎるので、今日言いたいことはタイトルと前書きでほぼ言い尽くしてしまいました。
ただ、一つ疑問が残ると思います。どうしてぼくがブログで翻訳ミステリを紹介すると、もっとたくさんの翻訳ミステリが読めるようになるのか??という疑問です。
ぼくの中ではこの2つはしっかりと繋がっています。ですので、今日はここら辺を少し掘り下げて書いていこうと思います。
読書人口を増やしたい!
自分で書くのもあれなんですけど、ぼくのブログの読者はあまり多くありません。今までの最高アクセス数でも、月に5000PVほどですので。でも逆にいうと、こんな感じのブログでも毎月必ず読みに来てくれる方がいるということ!
ブログに読者がいるとするなら、数は多くなくても『こんな本読んだんですよー!』とか『この本面白そうですよー!』というブログを書けば、誰かの目にはとまるということです。
さらにさらに!そのブログを読んでくれた方の中の数人でも、『今度読んでみようかな!』と思ってくれる方がいるかもしれません。もしかしたら、その場でポチポチしてくれる人もきっといるはず!!
その場でポチポチはかなり稀だと思いますが、普段はあんまり本を読まないけど、本を読んでみようかな!という感じで、誰かの読書行動を促せたらいいなと思っています。もちろん普段から読書をする人も大歓迎ですよ!
こうやって、ひたすら地道な活動だと思いますが、ブログで本を紹介し続けていれば、少しずつ読書人口を増やしていけるのではと思っています。
翻訳ミステリファンを増やしたい!
で、その次の段階なんですけど、奇跡的に読書人口がどんどん増えていったとして、その中から翻訳ミステリファンがたくさん出てきてくれたら超嬉しいです。結局、ぼくがブログを通してやっていることは単純に仲間づくりなのかもしれません。
今月のポケミスの新刊や創元推理文庫の新刊を欠かさずチェックする人。
お気に入りの作家(ジェフリーディーヴァーとか、マイクルコナリーとか)の最新刊を定期的にチェックする人。
アガサクリスティ文庫全巻読破にチェレンジする人。
ハヤカワから出ている翻訳ミステリのブックガイドを買ってしまう人。
好きになりすぎて、古典の翻訳ミステリまで手を出してしまう人。
全部、ぼくです 笑。でも、翻訳ミステリファンがどんどん増えていったとしたら、翻訳ミステリの出版事情が変わると思うんです!!
国内ミステリなら、東野圭吾さんといった超大御所作家さんの新刊は、一定数売れることが最初から分かっているので、ばんばん出版されます。ガリレオシリーズの3巻目だけ出版されないなんてことは絶対にありえません。全ての作品を読むことができます。
東野圭吾さんほどの作家さんではなくても、その作家さんの作品を(絶版のもの以外)だいたい全て読むことができますよね。
国内ミステリは国内ミステリで大変なことはあるかもしれませんが、翻訳ミステリではそうはいきません。日本の読者ファンがいる超超大御所作家を除くと、出版される作品は海外の有名な賞を受賞した作品がほとんどです。
今の翻訳ミステリの出版事情はかなり厳しいらしいです。本を出したところで、ほとんどの作品が売れないからです。そうすると、ある賞を受賞した等のある一定以上の水準が保障されている作品しか出版できなくなってきます。芥川賞とかって、普段本をあまり読まない人でも、読んでみようかなって気持ちになりますよね?たぶんそんな感じです。
シリーズ作品で最初から読みたいと思っても、シリーズ全部揃ってるなんてほとんどありません。本屋にもなければ図書館にもないことが結構あります。もちろんブックオフにもありません。なぜ、そんなことになってしまっているのでしょう?それは、出版されたけど、それっきりですぐに絶版になってしまうから。
最初は実際に買わなくてもいいと思います。図書館でもいいし、ブックオフの100均コーナーでもいいので、とにかくある翻訳ミステリを実際に手に取る人が増えることが大事。ぼくも新刊で買うなんてこと、全然ありません 笑。でも、気持ち的にはワンピースの新刊を買うノリで、毎月のポケミスの新刊を買えるようになりたいと思っています。
実際にお金を払って読むことが、出版社にとっては一番の貢献になるのかもしれませんが、今の状況ではそれは出来そうにありません。でも、そうこうしているうちにパタパタと翻訳ミステリの出版社が倒れてしまうかもしれません。
このままでは、今まで出た面白い作品も、これから出る面白い作品も、そのほとんどが日本で読むことができなくなってしまいます。読む手段といったら英語を覚えて原作で読むか、それ以外の言語の版で読むか・・・。
ぼくを含めた翻訳ミステリファンが今後も、もっとたくさんの翻訳ミステリを読めるようにするために、ぼくが出来ることは何かないかと考えました。そこで思いついたのが、好きな本をブログで紹介して、読書自体や翻訳ミステリに興味を持ってもらうこと。
長々と書いてしまいましたが、こういうわけでした。草の根レベルの活動ですが、いつかきっと翻訳ミステリの出版事情が変わる日が来ることを信じています。ここまで読んで下さりありがとうございました!それではー!