こんにちは、あべし(@honjituno)です。2日連続になりますが、今日も本屋大賞についてのお話です!
今日は2018年本屋大賞の翻訳小説部門について!大賞を受賞したのは『カラヴァル 深紅色の少女』です!
▼2018年本屋大賞受賞作品はこちら!
2018年本屋大賞は翻訳小説部門もチェック!大賞を受賞した『カラヴァル 深紅色の少女』がなんかすごそう!
4月10日に今年の本屋大賞が発表されました!昨日のブログでも散々書きましたが、今年の大賞は辻村深月さんの『かがみの孤城』!本当におめでとうございます!
で!いつもならここで終わってしまうことが多いのですが、今年の本屋大賞は、なんと翻訳小説部門も話題になっているんです!
国内小説のみが注目されがちですが、本屋大賞には『翻訳小説部門』もあります。
そこで受賞作を見てみると…。2位も知ってます!3位も知っています!それはこのミステリーがすごい2018でランクインしていたからです。
でも、肝心の1位の作品を全く知りませんでした!!
大賞はステファニー・ガーバー『カラヴァル 深紅色の少女』
大賞を受賞したのは、ステファニー・ガーバー『カラヴァル 深紅色の少女』!
“カラヴァル"とは年に一度、世界のどこかで開催される魔法のゲーム。 今年の勝者は、一つだけ願いを叶えてもらえるという――
領主の娘として厳しく育てられたスカーレット。父に決められた結婚を数日後にひかえたある日、彼女のもとに、長年の夢だったカラヴァルの招待状が届いた。
生まれて初めて島を抜け出し、妹のドナテラと船乗りの青年ジュリアンとともに会場に乗り込む。しかし会場に着いたとたん、ドナテラが姿を消した。
不可思議なことばかりが起こる魔法の世界で、スカーレットはドナテラを見つけ出せるのか。
緋色(スカーレット)を名に抱く少女の目の前に広がる、魔法と嘘に満ちた世界。恋に翻弄されながらも、真実を求めて成長する冒険ファンタジー!
実はほとんど売れてなかった…
はい、知りませんでした笑!というのも無理はなくて、今回受賞作が注目された理由は『ほとんど売れてないなかった作品』だったからなのです。
初版は3500部しか発行されておらず、実際に売れたのはさらに少なく900部…。
今の翻訳小説の平均的な発行部数などは分かりませんが、ほとんど売れなかったということは分かります。
それでも『この本を売りたい!知ってほしい!』と思って、大賞に選んだ書店員のみなさんは本当にすごいと思います。
68万位から20位にアップ!?
ほぼ注目されていなかった作品が大賞を受賞したこと自体もすごいと思いましたが、さらにすごかったのんは本屋大賞を受賞した後の注目度の変化です!
なんとアマゾンのランキングで『68万位から20位』まで一気に順位を駆け上がったそうです!!本屋大賞凄まじいですね…。
さすが本屋大賞を受賞しただけあって、サイトがすごいことになってます!紹介動画までありましたよ!
『カラヴァル 深紅色の少女』ステファニー・ガーバー著/西本かおる訳
2位と3位の作品も紹介!
ちなみに2位と3位の作品も紹介しておきますね!
2位 『13.67』陳浩基著 天野健太郎訳
3位 『その犬の歩むところ』 ボストン・テラン著 田口俊樹訳
まとめ
というわけで、今年の本屋大賞は翻訳小説部門受賞作『カラヴァル』も注目です!
こういった話を聞くと、百田尚樹さんの『永遠のゼロ』の話を思い出します。あの作品も、最初は全く注目されていなくて、書店員さんの努力でじわじわ広がっていったらしいです。
『カラヴァル』は、すでに続編の刊行も決まっていて、映画化の話もあるそう!本当に、ただ注目されていなかっただけという感じだったのでしょう。
今年の本屋大賞は、書店員さんたちの意地を見せられた気がしました。こうやってお祭りが盛り上がり、1作でも多くの作品が注目されることは本当に大切なことだと思います。
最後に全然関係ない話ですが、3500冊しか初版ないんですよね…。古本収集家としては、そっちもとても気になってしまいます笑。多分ほとんど出回らないんだろうな…。