こんにちは、あべし(@honjituno)です。今日はおすすめ小説のお話です!今回紹介するのは石田衣良さんの『波の上の魔術師』です!
結構古い作品で、もう15年前の小説( ゚Д゚)!ちょっと内容古いかもしれませんが、この1冊がぼくをその後十数年間続く読書生活に引きずり込んでくれました(*´▽`*)!
今回はぼくの人生を変えた一冊!というテーマで書評を書いていこうと思います!
人生を変えた一冊シリーズ第一弾!石田衣良『波の上の魔術師』の書評を書いてみた!
今回紹介するのは、石田衣良さんの『波の上の魔術師』!結構古い作品で、出版されたのは15年前になります( ゚Д゚)!
もうかれこれ10年以上前に出会った作品です。時が経つのは早いですね…_(:3 」∠)_。
冒頭でも書いたように、この1冊がぼくをその後十数年間続くの読書生活に引きずり込んでくれました(*´▽`*)!
まずは、いつも通り内容紹介していきます٩( ''ω'' )و!
世界がまるで変わってしまう一日がある。おれの場合、相手は七十近い男性だった。
あの銀行を撃ち落とせ!
謎の老投資家が選んだ復讐のパートナーはフリーターの〝おれ〟だった。
マーケットのAtoZを叩きこまれた青年と老人のコンビが挑むのは、預金量第三位の大都市銀行。
知力の限りを尽くした「秋のディール」のゆくえは……。
新時代の経済クライムサスペンス。
株式投資に興味あるなら読んどこう!
『だから、ちょっとおれの話を聞いてみるといい。絶対に損はさせない。』
主人公の語りから始まる物語。かっこいいですよね、このセリフ。
ます最初の2ページだけ読んでみて下さい。気がついたらそのまま最後までいってます笑。
ぼくはこの物語を青春小説として読みました!基本的にはサクセスストーリです(雑っ!)。
この物語の主人公は、何者でもない若者、白戸則道。大学を5年かけて卒業し、就職浪人中で親からの仕送り生活だけど、毎日パチスロ通いで毎日六千円稼ぐ生活。
こんな生活をしているわけで、主人公は『自分負け組だな…(´・ω・`)。』と自覚しつつ、でもやめられずな毎日を送っています。
そんな主人公の前に突然現れる謎の老人・小塚。
主人公は老人の秘書をやらないかとスカウトされます。
実は、この小塚老人がスーパーおじいさんで、株式投資の超プロなんです( ゚Д゚)!!
スーパー資産家で、小塚老人の身なりや、自宅の描写からそのすごさが伝わってきます。『内側にだけ金がかけられた家』というのは永遠の憧れです笑。
小塚老人宅で主人公は、研修期間としてマーケットのいろはを叩き込まれます。
それはもう基礎の基礎から。
研修内容は『毎朝老人宅にやってきて、その日の新聞の朝刊を隅から隅まで読み、ある銀行の前日終値の株価をノートに書き写す』というもの。
で、給料が月30万円( ゚Д゚)!!!
衝撃的ですよね笑。読んでいて羨ましいと思うと同時に、怖さも感じてしまいます。
一体なぜ、小塚老人は主人公を秘書にスカウトしたのか?
何のために主人公は、マーケットの基礎を叩き込まれているのか?
この謎を抱えつつスタートし、徐々に加速していく物語。
キーになるのは、後に控えている『秋のディール』になんですけどね…(´∀`*)フフフ。
人生変わったポイント!
ここからは、人生変わったポイントのお話です。
この小説、読んだ当時から何度も何度も読み直してしまってるんです。間隔はまちまちで3ヶ月とか半年とか、激しい時は読み終わった直後とか笑。
この本に出会ったのは大学生の頃でした。その後、自分のモチベーションを上げたい時に読む一冊になっていました。
大学院受験、その後の研究生活。就職活動。社会人生活と人生の踏ん張りどころでは、いつも携帯していた気がします。最終的には電子書籍まで買ってしまいました笑。
この本が2つの意味でぼくの人生を変えてくれました。
1つは、その後の人生十数年にわたる読書生活に引きずりこんでくれたこと。
2つ目は、株式投資の世界に導いてくれたことです。
何度も本を読む内に、『働いて給料を貰えるようになったら、貯金して株を買おう。』という目標を立ててしまったんです。
影響を受けやすい性格ですね笑。
でも、いきなり投資するのは怖かったので、1年間はしっかり貯金することにしました。
貯金で目標額を達成したら、証券口座を開設してスタバの株を買うぞ!と頑張ってみることに!
スタバ好きなんです。学生の頃、自分へのご褒美的な感覚でスタバに通い、いつか株主優待でコーヒーを飲んでみたい!と、密かな野望を抱いていました。
そして、就職してだいたい一年後。
無事に目標を達成(๑•̀ㅂ•́)و✧!!
この経験はその後の人生においてもプラスになってます。
貯金生活もそうですし、もちろん株式投資経験もです。一冊の本で、ここまで人の行動って変わるんだなと思いました。
好きなセリフ!
続いては、好きなセリフの紹介です!
それは、主人公に『なぜ、おれだったんですか』と問われ、小塚老人がスカウトした理由を答えた時のセリフです。
ロシアの小説家がこんなことを言っている。
『ほんとうに貧しい人というのは、みんなといっしょに貧しい人間のことだ。ひとりきり孤独に貧しいものは、まだ金をつくっていない金持ちにすぎない。』
大勢のやじ馬のなかにぽつりと浮かんで、きみはまさにそんなふうに見えた。
小塚のおじいさーん!!ほれてしまいそうです!かっこよすぎます(*´▽`*)!
読んだのが大学生の頃だったので、このセリフは刺さりましたね。誰かにこんな風に才能を見出されたい!
現在の自分の境遇のこともありますが、金銭的に貧しいことってやはり否定的にとらえてしまいがちじゃないですか。
貧しいというネガティブなことも、見方によってはこんな風に肯定的にとらえることができるんです。
まだ金をつくっていない、金持ちにすぎないというセリフ。『貧乏だな…。』とふと思ってしまった時に、なんど救われたか分かりません。
今、どんな形であれ貧しさに苦しんでいる人に、この言葉が届いたら嬉しいです。
まとめ
石田衣良さんの『波の上の魔術師』の紹介でした(๑•̀ㅁ•́๑)✧!
長々と書いてきましたが、ぼくがぜひこの小説を読んで欲しいと思うのは、以下のようなそこのあなた!!
- 株式投資に興味あるけど、まだやっていない人!
- 今、ひとりきり孤独にまずしい人!
- 大学生!(←ざっくり笑!)
少しこじつけですが、ブロガーってひとりきり孤独に貧しい人多いですよね…。今回の書評を書きながら、そんなことをふと考えてしまいました。
そんなわけで、ブロガーの方!おすすめですよ(*´▽`*)!
別の作品になりますが、石田衣良さんといったら『池袋ウエストゲートパークシリーズ(IWGP)』が有名ですよね!
短編形式なので、普段は小説読まないという方にも読みやすいシリーズなんです。気になる方はぜひこちらのシリーズもチェックしてみて下さい!それではー!