こんにちは、あべし(@honjituno)です。
今日紹介するのは、ポール・アルテの『オーウェン・バーンズシリーズ』です!
【告知①】八年ぶりのポール・アルテ!日本に初登場する「名探偵オーウェン・バーンズ」シリーズ全作刊行。六冊の長編と四作の短編、続々刊行。8月に邦訳第一弾『あやかしの裏通り』を刊行いたします。詳しい情報は8月上旬に公開いたします。どうぞお楽しみに! pic.twitter.com/PobnQZdtzC
— 行舟文化 (@gyoshubunka) 2018年7月30日
フランスのジョン・ディクスン・カーと呼ばれている著者が贈る本格ミステリの人気シリーズ!今後も続々と刊行予定!
今回は、ポール・アルテ『オーウェン・バーンズシリーズ』のシリーズ概要や順番をあらすじと合わせて紹介していきます٩( ''ω'' )و!
【ポール・アルテ】『オーウェン・バーンズシリーズ』の順番とあらすじを紹介します!【あやかしの裏通り】
今回紹介するのはポール・アルテ『オーウェン・バーンズシリーズ』!
物語の舞台は20世紀初頭のロンドン。アマチュア探偵オーウェン・バーンズが密室殺人といった不可能犯罪に挑みます。
ポール・アルテ『あやかしの裏通り』(行舟文化)読了。忽然と現れては消えてしまう裏通り、という魅力的な謎を、過去から現在に至る物語と見事に一体化していた。1902年ロンドン、たっぷり堪能しました(出て来る某事物に疑問点もあったけれど瑕疵です)。名探偵オーウェン・バーンズ他作品も訳して!
— 北原尚彦@〈SFマガジン〉6月号横田順彌さん特集監修しました (@naohikoKITAHARA) 2018年9月16日
著者のポール・アルテは密室殺人専門な作風でフランスのジョン・ディクスン・カーと呼ばれている作家さん。
ガチガチの本格ミステリな作風は日本で受けないはずはなく、オーウェン・バーンズシリーズ第1作『あやかしの裏通り』は2018年年末のミステリーランキングに続々とランクインしています!
『あやかしの裏通り』が「2019本格ミステリ・ベスト10」(原書房)で2位に、「週刊文春ミステリーベスト10」で8位にランクインしました! こんな上位になれたとは、夢にも思いませんでした。投票いただいた先生方と団体さま、ネットや書店で応援いただいた方々、本当に本当にありがとうございました! pic.twitter.com/4PrHLal21I
— 行舟文化 (@gyoshubunka) 2018年12月6日
このミステリーがすごいでは6位になっていたよ!すごい!
さてさて。実は本シリーズは少し変わった経緯で翻訳された作品です。
シリーズ第1作『あやかしの裏通り』は8年ぶりに邦訳されたアルテ作品。大手出版社からではなく『行舟文化』という出版社から出版されました!
ポールアルテのあやかしの裏通りは、フランス人がロンドンを舞台に描いた本がミステリを愛する中国の方の出版社から日本で出版された、という異常事態が起きてる本で「未来や過去を幻視する謎の路地の消失」という魅力的な謎も最高なんだけど、何重にも折り重なった「憧れ」が詰まった本ってのが最高。
— RoMMS (@moooomaaaaaxxx) 2018年11月17日
6冊の長編と4作の短編が続々刊行される予定!嬉しい!
また本シリーズ作品を予約すると同シリーズ短編集や絵葉書(!)もついていくるみたい!
行舟文化@gyoshubunkaさんよりうれしい一冊が届きました。ポール・アルテ氏の未訳の傑作の一つで、僕が解説を書かせてもらった『あやかしの裏通り』です。おなじオーウェン・バーンズものの短編「斧」の冊子、さらにはアルテさん自筆の絵葉書を添えて。こうした野心的な出版がもっと発展しますように! pic.twitter.com/PeIs488o0P
— 芦辺 拓 (@ashibetaku) 2018年8月24日
出版のされ方に作品への愛を感じます!今後刊行される新刊が気になる方は予約購入もありかも…!?
【ポール・アルテ】オーウェン・バーンズシリーズ順番とあらすじ!
今回は『オーウェン・バーンズシリーズ』で、全2作品をリストアップしました!
第2作『金時計』は5月25日発売予定ですよ!
それではあらすじとともに紹介していきます٩( ''ω'' )و!
あやかしの裏通り
ロンドンのどこかに、霧の中から不意に現れ、そしてまた忽然と消えてしまう「あやかしの裏通り」があるという。
そこでは時空が歪み、迷い込んだ者は過去や未来の幻影を目の当たりにし、時にそのまま裏通りに呑み込まれ、行方知らずとなる――単なる噂話ではない。
その晩、オーウェン・バーンズのもとに駆け込んできた旧友の外交官ラルフ・ティアニーは、まさにたった今、自分は「あやかしの裏通り」から逃げ帰ってきたと主張したのだ!
しかもラルフは、そこで「奇妙な殺人」を目撃したと言い……。謎が謎を呼ぶ怪事件に、名探偵オーウェンが挑む!
金時計
1911年の冬――霧深い森にそびえる山荘「レヴン・ロッジ」。貿易会社の辣腕社長ヴィクトリアが招いたのは、いずれも一癖も二癖もある男女。
ヴィクトリアの弟・ダレン、アーティストから転身した副社長アンドリュー・ヨハンソン夫妻、アンドリューの秘書のシェリル。アンドリューはシェリルとの浮気に溺れ、妻のアリスはとうにそれに気づいている。
ダレンは金と女にだらしない男で、山荘で出会ったシェリルにも気がある様子……そんな顔ぶれが揃った朝、森の中で死体が発見される。現場は完全な「雪の密室」だった。
1991年の初夏――劇作家アンドレは、子供の頃に観たサスペンス映画を探していた。
スランプに陥っていたアンドレは妻のセリアの助言もあって、自身の創作の原点といえるほどの影響を受けながら、タイトルすら忘れてしまったその映画にもう一度向き合おうとしたのだ。
隣人の勧めで、アンドレは映画マニアの哲学者モローを訪ね、彼の精神分析を通じて少年時代に立ち返っていく……。
金の懐中時計、磔刑像、そして“存在しない戯曲"『黄衣の王』――魅惑的な小道具を通じて、80年の時を隔てた「過去」と「現在」が奇妙に呼応する、アルテ・ミステリの新境地!
以上、2作品です!
まとめ
ポール・アルテの『オーウェン・バーンズシリーズ』の順番紹介でした!
フランスのジョン・ディクスン・カーと呼ばれる著者が贈る本格ミステリ。
今後も続々と刊行予定ですので気になる方はぜひ手に取ってみて下さい!
同じくポール・アルテさんの著書で『ツイスト博士シリーズ』があります。こちらも本格ミステリですので、ぜひ合わせてチェックしてみて下さいね!それではー!