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朝日新聞が『平成の30冊』を発表!全30冊をリストアップしてみた!【平成を読書で総復習!】

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平成に出版された本のうちこれだけは読んでおいた方がいいって本を知りたいな…。平成を振り返るような読書がしたいな~と考えている方。こんにちは、あべし(@honjituno)です。

そろそろ平成も終わりを迎えますね。この度、朝日新聞さんからとても気になるランキングが発表されましたよ!

 

朝日新聞さんの『平成の30冊』です!

平成の30冊!見落としているタイトルがないかチェックしておきましょう!

というわけで、今回は『平成の30冊』にリストアップされたタイトルとあらすじを紹介していきます!

朝日新聞が『平成の30冊』を発表!全30冊をリストアップしてみた!

今回は朝日新聞から発表された『平成の30冊』のタイトルを紹介していきます!

 

今回発表されたランキングは、識者120名の方にアンケートを実施して平成に刊行された本の中から決定したベスト30です!Twitter上では早速話題になっていました!

自分が読んだ作品が入っていると嬉しいし、読んでない作品を探すのも楽しい!

ランキング上位はやはり大御所作家さんがランクイン…!

最近ブログで読書系の記事を書き続けているぼくですが、聞いたことがある作品もあれば、初めて聞く作品もあってりして…。

 

リストの作品を全部知っているわけではないのに『あの作品は入ってないの?』と思ってしまいました…。

ハリーポッターとかね…笑。

ただし、朝日新聞さんはそんな気持ちを先回りしていて、読者アンケートを実施されています!

これは外せないでしょっ!という作品がある方はぜひ応募を!

読者アンケートの結果も気になりますが、今回のテーマは『平成の30冊』!読み残しのないようにしっかりチェックしていきましょう!

朝日新聞『平成の30冊』作品のタイトルとあらすじ!

朝日新聞『平成の30冊』で発表されたランキングついて、全30作品のタイトルをリストアップしてみました!

 

あらすじとともに、早速紹介していきます٩( ''ω'' )و

1位 1Q84 (村上春樹、2009年)

1Q84年―私はこの新しい世界をそのように呼ぶことにしよう。青豆はそう決めた。

 

Qはquestion markのQだ。疑問を背負ったもの。彼女は歩きながら一人で肯いた。好もうが好むまいが、私は今この「1Q84年」に身を置いている。

 

私の知っていた1984年はもうどこにも存在しない。…ヤナーチェックの『シンフォニエッタ』に導かれて、主人公・青豆と天吾の不思議な物語がはじまる。

2位 わたしを離さないで(カズオ・イシグロ、2006年)

優秀な介護人キャシー・Hは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。生まれ育った施設ヘールシャムの親友トミーやルースも提供者だった。

 

キャシーは施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に力を入れた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちのぎこちない態度…。

 

彼女の回想はヘールシャムの残酷な真実を明かしていく―全読書人の魂を揺さぶる、ブッカー賞作家の新たなる代表作。

3位 告白(町田康、2005)

告白 (中公文庫)

告白 (中公文庫)

 

人はなぜ人を殺すのか――。河内音頭のスタンダードナンバーにうたいつがれる、実際に起きた大量殺人事件「河内十人斬り」をモチーフに、永遠のテーマに迫る著者渾身の長編小説。第四十一回谷崎潤一郎賞受賞作。

4位 火車 (宮部みゆき、1992)

休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して――

 

なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか? いったい彼女は何者なのか? 謎を解く鍵は、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。

 

山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。

4位 OUT (桐野夏生、1997)

OUT 上 (講談社文庫 き 32-3)

OUT 上 (講談社文庫 き 32-3)

 

深夜の弁当工場で働く主婦たちは、それぞれの胸の内に得体の知れない不安と失望を抱えていた。「こんな暮らしから脱け出したい」そう心中で叫ぶ彼女たちの生活を外へと導いたのは、思いもよらぬ事件だった。

 

なぜ彼女たちは、パート仲間が殺した夫の死体をバラバラにして捨てたのか?犯罪小説の到達点。’98年日本推理作家協会賞受賞。

4位 観光客の哲学 (東浩紀、2017)

否定神学的マルチチュードから郵便的マルチチュードへ――。 ナショナリズムが猛威を振るい、グローバリズムが世界を覆う時代、新しい政治思想の足がかりはどこにあるのか。

 

ルソー、ローティ、ネグリ、ドストエフスキー、ネットワーク理論を自在に横断し、ヘーゲルのパラダイムを乗り越える。 著者20年の集大成、東思想の新展開を告げる渾身の書き下ろし新著。

7位 銃・病原菌・鉄 (ジャレド・ダイアモンド、2000)

なぜ人類は五つの大陸で異なる発展をとげたのか。分子生物学から言語学に至るまでの最新の知見を編み上げて人類史の壮大な謎に挑む。ピュリッツァー賞受賞作。

8位 博士の愛した数式 (小川洋子、2003)

[ぼくの記憶は80分しかもたない]博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた──記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい"家政婦。

 

博士は“初対面"の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。

 

あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。第1回本屋大賞受賞。

9位 〈民主〉と〈愛国〉 (小熊英二、2002)

これまで語られることがなかった戦争の記憶と「戦後」の姿が、いま鮮烈によみがえる。『単一民族神話の起源』『“日本人”の境界』で日本を問いなおしてきた著者が、私たちの過去を問い、現在の位置を照らしだす。

10位 ねじまき鳥クロニクル (村上春樹、1994)

ねじまき鳥が世界のねじを巻くことをやめたとき、平和な郊外住宅地は、底知れぬ闇の奥へと静かに傾斜を始める。

 

暴力とエロスの予感が、やがてあたりを包んでいく。誰かがねじを巻きつづけなければならないのだ、誰かが。

 

1984年の世田谷の露地裏から1938年の満州蒙古国境、駅前のクリーニング店から意識の井戸の底まで、ねじのありかを求めて探索の年代記は開始される。

11位 磁力と重力の発見 (山本義隆、2003)

「遠隔力」の概念が、近代物理学の扉を開いた。古代ギリシャからニュートンとクーロンにいたる科学史空白の一千年余を解き明かす。

11位 コンビニ人間 (村田沙耶香、2016)

「いらっしゃいませー!」お客様がたてる音に負けじと、私は叫ぶ。古倉恵子、コンビニバイト歴18年。彼氏なしの36歳。

 

日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる。ある日婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて…。

 

現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作。

13位 昭和の劇 (笠原和夫ほか、2002)

昭和の劇―映画脚本家・笠原和夫

昭和の劇―映画脚本家・笠原和夫

 

ヤクザ映画ファン必読! 「仁義なき戦い」などを手掛けた脚本家・笠原和夫の世界を解き明かす! 綿密なインタビューによって明かされたエピソードが満載。笠原作品から日本映画、東映映画の歴史を追う。

13位 生物と無生物のあいだ (福岡伸一、2007)

「生命とは何か」という生命科学最大の問いに、いま分子生物学はどう答えるのか。歴史の闇に沈んだ天才科学者たちの思考を紹介しながら、現在形の生命観を探る。

 

ページをめくる手が止まらない極上の科学ミステリー。分子生物学がたどりついた地平を平易に明かし、目に映る景色がガラリと変える!

15位 新しい中世 (田中明彦、1996)

冷戦構造の終焉、アメリカ覇権の衰退、経済相互依存の進展--。激変する情勢のただなかにある現代、我々はどこへ向かうのか。

 

国境が薄れた「新中世圏」、なお国民国家たらんとする「近代圏」、秩序が崩壊した「混沌圏」に国々を分類、移行期にある世界を独自の視点で鋭く分析する、刺激的な論考。

 

ヨーロッパ中世になぞらえた「新しい中世」の概念を駆って、ポスト近代の世界システムの構想に理論と実証で迫る。

15位 大・水滸伝シリーズ (北方謙三、2000)

十二世紀の中国、北宋末期。重税と暴政のために国は乱れ、民は困窮していた。その腐敗した政府を倒そうと、立ち上がった者たちがいた―。

 

世直しへの強い志を胸に、漢たちは圧倒的な官軍に挑んでいく。地位を捨て、愛する者を失い、そして自らの命を懸けて闘う。彼らの熱き生きざまを刻む壮大な物語が、いま幕を開ける。

15位 トランスクリティーク (柄谷行人、2001)

カントによってマルクスを読み、マルクスによってカントを読む。

 

社会主義の倫理的根源を明らかにし、来るべき社会への実践を構想する本書は、絶えざる「移動」による視差の獲得とそこからなされる批評作業(トランスクリティーク)の見事な実践であり、各界に大きな衝撃を与えた。英語版に基づき改訂。

15位 献灯使 (多和田葉子、2014)

大災厄に見舞われ、外来語も自動車もインターネットもなくなり鎖国状態の日本。

 

老人は百歳を過ぎても健康だが子どもは学校に通う体力もない。義郎は身体が弱い曾孫の無名が心配でならない。無名は「献灯使」として日本から旅立つ運命に。

 

大きな反響を呼んだ表題作など、震災後文学の頂点とも言える全5編を収録。

15位 中央銀行 (白川方明2018)

1972年に日本銀行入行後、セントラルバンカーとして過ごした39年を振り返りつつ、日本銀行のみならず中央銀行という存在自体の意義や役割を論じる書。

 

著者が総裁の任にあった5年間(2008-2013年)は内外で大きな出来事が頻発した時期だった。 世界的には、就任直後に発生したリーマンショックに端を発したグローバル金融危機、その後の欧州債務危機があり、国内では、長期にわたって与党の座にあった自民党から民主党への政権交代、短期間での自民党の与党復帰、その間発生した東日本大震災、消費税率の引き上げ論議など、まさに「激動の5年間」と言えるだろう。

 

それらの局面で著者がどのように考え、何を重視してきたか、判断の根拠となった事柄が理論的な分析とともに語られる。

20位 マークスの山 (高村薫1993)

「マークスさ。先生たちの大事なマ、ア、ク、ス!」。あの日、彼の心に一粒の種が播かれた。それは運命の名を得、枝を茂らせてゆく。

 

南アルプスで発見された白骨死体。三年後に東京で発生した、アウトローと検事の連続殺人。“殺せ、殺せ”。都会の片隅で恋人と暮らす青年の裡には、もうひとりの男が潜んでいた。

 

警視庁捜査一課・合田雄一郎警部補の眼前に立ちふさがる、黒一色の山。

20位 キメラ (山室信一、1993)

一九三二年三月、中国東北地方に忽然と出現し、わずか一三年五カ月後に姿を消した国家、満洲国。今日なおその影を色濃く残す満洲国とは何だったのか。

 

本書は建国の背景、国家理念、統治機構の特色を明らかにし、そこに凝縮して現れた近代日本の国家観、民族観、そしてアジア観を問い直す試みである。

 

新たに満洲・満洲国の前史と戦後に及ぼした影響など、その歴史的意義を想定問答形式によって概観する章を増補した。

20位 もの食う人びと (辺見庸、1994)

人は今、何をどう食べ、どれほど食えないのか。人々の苛烈な「食」への交わりを訴えた連載時から大反響を呼んだ劇的なルポルタージュ。文庫化に際し、新たに書き下ろし独白とカラー写真を収録。

20位 西行花伝 (辻邦生、1995)

花も鳥も風も月も――森羅万象が、お慕いしてやまぬ女院のお姿。なればこそ北面の勤めも捨て、浮島の俗世を出離した。笑む花を、歌う鳥を、物ぐるおしさもろともに、ひしと心に抱かんがために……。

 

高貴なる世界に吹きかよう乱気流のさなか、権能・武力の現実とせめぎ合う“美"に身を置き通した行動の歌人。流麗雄偉なその生涯を、多彩な音色で唱いあげる交響絵巻。谷崎潤一郎賞受賞。

20位 蒼穹の昴 (浅田次郎、1996)

汝は必ずや、あまねく天下の財宝を手中に収むるであろう―中国清朝末期、貧しき糞拾いの少年・春児は、占い師の予言を通じ、科挙の試験を受ける幼なじみの兄貴分・文秀に従って都へ上った。

 

都で袂を分かち、それぞれの志を胸に歩み始めた二人を待ち受ける宿命の覇道。万人の魂をうつべストセラー大作。

20位 日本の経済格差 (橘木俊詔、1998)

バブル期に土地・株式が急騰したこと、低成長に入って所得が上昇しないこと、などから「一億総中流」に象徴される社会の平等・安定意識は揺らいでいる。

 

時代の推移のなかで、そして国際比較の上で、格差の拡大を統計データによって詳細に検証し、その経済的メカニズムを明らかにしながら、税制や、教育・企業システムなどの課題を示す。

20位 チェルノブイリの祈り (スベトラーナ・アレクシエービッチ、1998)

2015年ノーベル文学賞受賞。 1986年の巨大原発事故に遭遇した人々の悲しみと衝撃とは何か.本書は普通の人々が黙してきたことを,被災地での丹念な取材で描く珠玉のドキュメント.

 

汚染地に留まり続ける老婆.酒の力を借りて事故処理作業に従事する男,戦火の故郷を離れて汚染地で暮らす若者.四半世紀後の福島原発事故の渦中に,チェルノブイリの真実が蘇える.

20位 逝きし世の面影 (渡辺京二、1998)

「私にとって重要なのは在りし日のこの国の文明が、人間の生存をできうる限り気持のよいものにしようとする合意とそれにもとづく工夫によって成り立っていたという事実だ」

 

近代に物された、異邦人によるあまたの文献を渉猟し、それからの日本が失ってきたものの意味を根底から問うた大冊。1999年度和辻哲郎文化賞受賞。

20位 昭和史 1926-1945 (半藤一利、2004)

授業形式の語り下ろしで「わかりやすい通史」として絶賛を博した「昭和史」シリーズ戦前・戦中篇。日本人はなぜ戦争を繰り返したのか―。

 

すべての大事件の前には必ず小事件が起こるもの。国民的熱狂の危険、抽象的観念論への傾倒など、本書に記された5つの教訓は、現在もなお生きている。

 

毎日出版文化賞特別賞受賞。講演録「ノモンハン事件から学ぶもの」を増補。

20位 反貧困 (湯浅誠、2008)

うっかり足をすべらせたら、すぐさまどん底の生活にまで転げ落ちてしまう。今の日本は、「すべり台社会」になっているのではないか。そんな社会にはノーを言おう。合言葉は「反貧困」だ。

 

貧困問題の現場で活動する著者が、貧困を自己責任とする風潮を批判し、誰もが人間らしく生きることのできる「強い社会」へ向けて、課題と希望を語る。

20位 東京プリズン (赤坂真理、2012)

日本の学校になじめずアメリカの高校に留学したマリ。だが今度は文化の違いに悩まされ、落ちこぼれる。

 

そんなマリに、進級をかけたディベートが課される。それは日本人を代表して「天皇の戦争責任」について弁明するというものだった。

 

16歳の少女がたった一人で挑んだ現代の「東京裁判」を描き、今なお続く日本の「戦後」に迫る、毎日出版文化賞、司馬遼太郎賞、紫式部文学賞受賞作!

以上、30作品です!

まとめ

朝日新聞『平成の30冊』についてタイトルとあらすじを紹介しました!

 

リストの中にお気に入りの作品はありましたか?平成の終わりに読書をしながら、平成という時代を振り返ってみるのもいいかもしれませんね!

 

気になっていたけどまだ読んでいない作品がもしあれば、ぜひ平成のうちに手に取ってみて下さい!

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