こんにちは、あべし(@honjituno)です。
今日は海外のクラシックミステリから人気シリーズを紹介!
F・W・クロフツの『フレンチ警部シリーズ』です!
やったー!地元の本屋だともしかしたら置かないかと思ってた、東京創元社さんの復刊フェアやってたー!わーい‹‹\(´ω` )/››ひとまず、「フレンチ警部最大の事件簿(クロフツ:著/田中西二郎:訳)」を。 pic.twitter.com/ay27BVQ4Ld
— 一妃 (@kazuhi_asaduki) 2018年9月27日
『樽』!で有名なF・W・クロフツさんの人気シリーズ!新訳版も刊行されてます!
今回は、F・W・クロフツの『フレンチ警部シリーズ』の順番を紹介していこうと思います٩( ''ω'' )و!
F・W・クロフツ『フレンチ警部シリーズ 』の順番とあらすじを紹介します!
今回紹介するF・W・クロフツの『フレンチ警部シリーズ』!
F・W・クロフツは『本格推理小説黄金時代』に活躍したクラシックなミステリ作家さん。
アガサ・クリスティーやエラリークイーン、ジョン・ディクスン・カー、ヴァンダインなど、そうそうたる作家達とともに活躍していました。
本格ミステリの本場(?)イギリスの作家さんだよ!
クロフツは日本でも人気で、ほぼ全ての作品を翻訳で読むことができます!
冒頭でも紹介した通り、『樽』という作品で有名なクロフツさんですが、樽だけを読み満足してしまうのはもったいない!
クロフツは『マギル卿最後の旅』『シグニット号の死』『山師タラント』の三つが私的激推し。その他だと『ポンスン事件』『スターヴェルの悲劇』『英仏海峡の謎』『フレンチ警部と紫色の鎌』『二つの密室』『ホッグズバックの怪事件』『ギルフォードの犯罪』『フレンチ警部の多忙な休暇』が面白いゾ。
— 小野家由佳 (@timebombbaby) 2017年8月1日
「山師タラント」とか「二つの密室」とか「フレンチ警部と紫色の鎌」とかもええんやでクロフツ
— 積読荘の住人 (@tsundokulib) 2018年4月26日
フレンチ警部シリーズにも面白いと噂の作品がたくさん!
不意に訪れるレア本との遭遇。クロフツ『樽』の樽がいっぱい描かれたカバーのやつを手に入れた。100円に歓喜! pic.twitter.com/7tLgLsHZ6r
— 古本万歩計 (@manpokaycomix) 2018年9月1日
ちなみに表紙に樽がたくさん描かれている『樽』はとても貴重な古本です!見つけたら迷わず手に入れましょう!
ただし少しだけ残念なこともあります。
翻訳はされているのですが、訳が古いのです…!
最近になり少しずつクロフツ作品が新訳版で登場しています。
東京創元社さんから出版されていますが、まだ全ての作品はカバーしきれていない様子。
フレンチ警部シリーズの長編だけでも29作品ありますので、仕方ないのかもしれませんね。
いつも通り、タイトルだけでは順番が分からないシリーズですので、この機会にまとめておきます!
【F・W・クロフツ】フレンチ警部シリーズ順番とあらすじ!
今回はフレンチ警部シリーズの長編全29作品(出版年順)をリストアップしました!
出版社や旧版、新訳版などバラバラなシリーズですが、現時点で最新と思われる版を集めました。
それではあらすじとともに紹介していきます٩( ''ω'' )و!
フレンチ警部最大の事件
宝石商の支配人が殺害され、三万三千ポンドのダイヤモンドが金庫から消えた。金庫の鍵は二つしかなく、いずれも完全に保管してあり、合鍵をつくることは不可能なはずであった。
ヤードの腕ききフレンチも、冒頭から疑わしい状況証拠だらけで、どれ一つ決め手になるものがないという、まさに警部にとって最大の難事件となったのである!
フレンチ警部とチェインの謎
快活な青年チェイン氏はある日、ホテルで初対面の男に薬を盛られ、意識を失う。翌日自宅に戻ると、家は何者かに荒らされていた。
一連の犯行の目的は何か? 独自の調査を始めたチェイン氏を襲う危機また危機。いよいよ進退窮まったとき、フレンチ警部が登場し事件の全貌解明に乗り出す。
本書は冒険小説と謎解きミステリの妙味を兼ね備えた、クロフツ初期の輝かしい傑作である。
スターヴェルの悲劇
ヨークシャーの荒野に立つ陰気なスターヴェル屋敷が一夜にして焼け落ち、当主と召使夫婦の三人が焼死した。
だが、この火災に疑問をいだき、犯罪のにおいを嗅ぎとった銀行支配人の発言をきっかけに、フレンチ警部の捜査が開始される。
事故だったのか、それとも殺人・放火といったいまわしい犯罪なのか? クロフツ中期を代表する長編傑作。
海の秘密
フレンチ警部と紫色の鎌
映画館の切符売りをしている娘がフレンチ警部のもとに助けを求めてやって来た。
ふとしたことから賭け事に深入りして大きな借りをつくり、怪しげな提案をのまざるを得なくなったというのだ。
ところが、相手の男の手首に鎌のような紫色の傷跡をみたとき、変死した知り合いの娘の事が思い出された……。切符売り子の連続怪死事件の謎は?
マギル卿最後の旅
ロンドンの富豪マギル卿は息子の工場へ出向くといって邸を出たまま、消息を絶ってしまった。北アイルランド警察の捜査では卿の帽子が見つかっただけだった。
フレンチ警部がのり出すと、事件はその様相を一変してしまった。マギル卿の死体発見、そして容疑者の金城鉄壁のアリバイ! クロフツの初期を飾る、アリバイ破りの代表作の一つ。
英仏海峡の謎
ドーヴァー海峡のただ中を漂流するヨットの中には、この日、倒産した証券会社の社長と副社長の死体がころがっていた。いっぽう、会社からは百五十万ポンドの現金が紛失し、社の重役は悉く行方不明。
犯人は証拠の示すところによれば、ヨットから大海へ忽然と姿を消したままだった。さすがのフレンチ警部の顔にも焦燥の色が浮かぶが……。
二つの密室
両親亡き後つましく身を立てていたアン・デイは、願ってもない職を得てグリンズミード家に入った。
夫人の意向を尊重しつつ家政を切り回しながら、夫婦間の微妙な空気を感じるアン。やがてグリンズミード氏の裏切りを目撃して大いに動揺し、夫人の身を案じるが時すでに遅く……。
アンの態度に不審を抱いた検死官がフレンチ警部の出馬を促すこととなり、事件は新たな展開を迎える。
死の鉄路
「停止! 停止! 線路上に何かある!」
複線化工事に従事する見習技師パリーの乗った機関車が停まったときには、すでに黒い塊を轢いたあとだった。そしてそれは彼の上司アッカリーの無残な死体だったのだ……。
翌朝の検死審問では事故死の評決が下されるが、フレンチ警部が捜査に乗り出すや、事件の様相は一変する。鉄道技師としての経験を存分に活かした、クロフツ中期の逸品。
ホッグズ・バックの怪事件
ホッグズ・バックの怪事件 (創元推理文庫 (106‐26))
- 作者: F・W・クロフツ,大庭忠男
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1983/05/20
- メディア: 文庫
- クリック: 3回
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イングランドの町で引退した医師が失踪した。三分ほど前には、くつろいで新聞を読んでいる姿を妻が見ているというのに。
誘か? それとも数日前、彼が密かに会っていた女性と駈落ちしたのだろうか? 彼が書いていた原稿とは何か……? そしてまた失踪者が一人……。
フレンチ警部が64の手がかりをあげて連続失踪事件の真相を解明する。
クロイドン発12時30分
チャールズは切羽詰まっていた。父から受け継いだ会社は不況のあおりで左前、恋しいユナは落ちぶれた男など相手にしてくれない。
叔父アンドルーに援助を乞うも、駄目な甥の烙印を押されるばかり。チャールズは考えた。叔父の命、または自分と従業員全員の命、どちらを選ぶのか。
身の安全を図りつつ遺産を受け取るべく、計画を練り殺害を実行に移すチャールズ。快哉を叫んだのも束の間、フレンチ警部という名の暗雲が漂い始める。『樽』と並ぶクロフツの代表作、新訳決定版。
サウサンプトンの殺人
- 作者: F.W.クロフツ,Freeman Wills Crofts,大庭忠男
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1984/12
- メディア: 文庫
- クリック: 3回
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セメントの新製法を探るべくチェイル社に侵入したジョイマウント社の二人は、見咎めた夜警をノックアウトし、間の悪いことに死なせてしまう。
遺体を運び出し自動車事故に偽装するが、素人の悲しさ、首席警部フレンチの目を誤魔化せるわけもない。
更にはチェイル社の首脳陣にねじこまれ、事態は新たな局面を迎える。恐喝まがいの要求を呑むしかないのか。ジョイマウント絶体絶命。
ギルフォードの犯罪
ロンドン有数の宝石商ノーンズ商会の役員たちは、ギルフォードに参集した。ところが夜のうちに経理部長が殺され、さらにつづいて会社の金庫から、50万ポンド相当の宝石類が紛失していることが発見される。
経理部長の死と紛失した宝石類──二つの謎はどう関連しているのか? 堅固なアリバイを持つ容疑者たちに対する、フレンチ首席警部の執拗な捜査を描いた力作長編。
ヴォスパー号の遭難
船から消えた男
ガソリンの危険性を除くという化学的大発見の実用化が進められていた。巨万の富を期待する四人の若者と、資金援助をする老人一人。
化学会社との契約を目前に、その会社から派遣された調査員が連絡船上から姿を消し、数日後に水死体となって発見された。
ベルファスト警察の要請で捜査に乗り出すフレンチ警部。一見単純そうに思われたが。
フレンチ警部と漂う死体
イギリス大富豪の一族を襲った謎の殺人事件。フレンチ警部は、緻密かつ地道な捜査で証拠を集め、数々の仮説を立て、検証の果てに、ついに真相に辿り着く―
名作『樽』で知られるリアリズム・ミステリの巨匠クロフツ。30作品以上に及ぶ「フレンチ警部」シリーズ中、待望の未訳作品のヴェールがいま開かれる。
シグニット号の死
船室は密室状態だった。ベッドでは船の持ち主、証券業界の大物ハリスンが死んでいる。死因は炭酸ガスによる中毒。
ベッド脇のテーブルには、ガスの材料となる塩酸入りのデカンターと大理石の入ったボウルが載っていた。
フレンチの入念な捜査の結果、事件は自殺の線が濃厚になる。だが……。クロフツ中期を代表する力作!
フレンチ警部と毒蛇の謎
博打で首が回らず夫婦仲は崩壊寸前の動物園園長ジョージ。金さえあれば万事解決と叔母の財産を当てにするが目算が狂い……。
実験作にしてクロフツ最後の未訳作、いよいよ登場。
フレンチ警部の多忙な休暇
旅行社の社員モリソンは、ある男からイギリス列島巡航の観光船の事業計画を聞かされ協力することになった。
やがて賭博室を設けた観光船エレニーク号がアイルランド沿岸の名所めぐりを開始した。
しかし穏やかな航海は事件の前奏曲だった。モリソンが殺された船主を発見したのだ。船に乗りあわせたフレンチ警部の活躍が始まる。
黄金の灰
山師タラント
蜘蛛と蠅
高利貸しアルバート・リーブは、実はゆすり稼業も兼ねていた。他人の秘密をかぎつけると冷酷無残、強硬な態度で〈お客さん〉をゆするのだ。
彼は蜘蛛、お客さんはその網にかかった蠅で、目下三十七匹の蠅が彼の網の中でもがいていた。ゆする者とゆすられる者、複雑微妙なからみ合いの中に発生した殺人とフレンチ警部の活躍!
チョールフォント荘の恐怖
十五歳の娘を抱え夫に先立たれたジュリアは、打算の再婚に踏み切った。愛はなくともチョールフォント荘の女主人として過ごす日々は、隣人との抜き差しならぬ恋によって一変する。
折も折ジュリアの夫が殺され、家庭内の事情は警察の知るところとなった。殺害の動機または機会を持つ者は、ことごとく容疑圏外に去ったかに見えたが……。終局まで予断を許さぬフレンチ警部活躍譚。
二重の悲劇
見えない敵
列車の死
第二次大戦中、ドイツ軍の猛攻にさらされていた英国政府は、急遽、極秘の物資輸送を決定した。だが、その輸送列車のちょっとした故障のために、先行した旅客列車が轟音と共に転覆した!
破壊工作の跡が発見され、計画の漏洩に気づいた政府は、ロンドン警視庁に捜査を命じ、フレンチ警部はスパイ組織壊滅の密命を受けた。突破口を開くべくフレンチは一計を案じた…
フレンチ警視最初の事件
恋人の言うがまま詐欺を働いたダルシー。彼氏は貴族の秘書に納まって足抜けしたが、当の貴族が突如自殺。
これは偶然か? 警視に昇進したフレンチが登板するや事件は一転……。
フレンチ油田を掘りあてる
関税品はありませんか?
以上、29作品です!
まとめ
F・W・クロフツの『フレンチ警部シリーズ 』の順番紹介でした!
クラシックミステリですが、新訳版も出版されており今なお読みつがれている人気シリーズです。
残念ながらすべての作品が新訳出版されているわけではありませんので、書店に並んでいない作品については図書館や古書店を利用するようにしましょう!
最後になりますが、東京創元社から『クロイドン発12時30分』が新訳版で登場予定です!そちらもぜひチェックしてみて下さい٩( ''ω'' )وそれではー!