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【チャールズ・ディケンズ】『エドウィン・ドルードの謎』について解説してみた!【作者突然死により未完となった伝説の長編推理小説!?】

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あのチャールズ・ディケンズが書いた『エドウィン・ドルードの謎』という作品があるみたい!気になるからさらっと概要を教えてほしい!とお考えの方。こんにちは、あべし(@honjituno)です。

今回は、クラシックミステリーで有名な『未完』長編推理小説についての解説です!

 

その作品とはチャールズ・ディケンズ『エドウィン・ドルードの謎』

ミステリー小説で未完はつらい…。永遠に結末分からない…。でもそのエピソードだけでもすでに十分面白い…!

今回は古典文学の文豪、チャールズ・ディケンズの書いた『エドウィン・ドルードの謎』について解説していきます٩( ''ω'' )و!

【チャールズ・ディケンズ】『エドウィン・ドルードの謎』について解説してみた!【作者突然死により未完となった伝説の長編推理小説!?】

古典文学の文豪が書いた未完の長編推理小説!

みなさん!チャールズ・ディケンズという作家をご存知でしょうか?

 

ディケンズといえば『クリスマスキャロル』や『二都物語』、『大いなる遺産』など古典文学の中でも名作といわれている作品を数多く残した世界的文豪。

 

古典文学とは縁のない人生を送ってきたぼくでも、ディケンズの書いた作品タイトルだけなら辛うじて一度は耳にしたことがありました。

 

『ミステリー小説ばかり紹介しているこのブログで、どうしてディケンズみたいな世界的文豪の紹介をするの?』と思われるかもしれません。

 

これは不思議なことでも何でもなくて、冒頭から紹介している通り…

 

古典文学で有名なディケンズが書いた推理小説があるということをご存知でしょうか!?

 

その作品が今回解説する『エドウィン・ドルードの謎』です!

エドウィン・ドルードの謎 (白水Uブックス)

エドウィン・ドルードの謎 (白水Uブックス)

 

嵐が過ぎ去ったクリスマスの朝、大聖堂の町から忽然と姿を消したエドウィン・ドルード。

 

河の堰で彼の懐中時計が発見され、以前よりエドウィンと反目していた青年ネヴィルに殺人の嫌疑がかかるが、事件の背後にはある人物の暗い影が…。

 

英国の文豪ディケンズが初めて本格的に探偵小説に取り組み、その突然の死によって未完となった最後の長篇。原書挿絵を全点収録。残された手掛りからドルード事件の真相を推理する訳者解説を付す。

という感じのあらすじだよ!

推理作家以外で活躍していた方が推理小説を書くという例はいくつかあって、国内でも坂口安吾が『不連続殺人事件』を執筆していますし、クマのプーさんの著者A・A・ミルンが執筆した『赤い館の秘密』もあります。

 

本作の注目ポイントはそれだけではありません。

 

実は著者の突然死によって未完となってしまった作品。

 

古典文学文豪×突然死×未完の長編という組み合わせのセンセーショナルなエピソードによって、ミステリー古典作品の中でも伝説的な作品となっているのです。

世界初の『読者への挑戦状』なのかもしれない!どんな結末が用意されていたんだろう…。

謎を謎のままで終わらせたくない!

著者のディケンズが亡くなったのは1870年6月9日。

 

小説のストーリーに関わるメモなどは残っておらず、残されたのは未完の本作のみ。

 

まさにタイトルの通り、謎は謎のまま残ってしまいました…。

でも!みんな謎を謎のままで終わらせたくなかった!だって気になるから!

これまで古典ミステリー最大の謎に挑もうと多くの小説や論文が発表されてきました。 

 

物語の時代へとタイムスリップしてしまう『エドウィン・ドルードのエピローグ』や、 世界一有名な名探偵シャーロック・ホームズが謎に挑む『エドウィン・ドルードの失踪』というホームズのパスティーシュなどの関連作品があります!

エドウィン・ドルードの失踪 (創元推理文庫)

エドウィン・ドルードの失踪 (創元推理文庫)

 

『よし!読もう!』と思った時は関連作品も用意しておくとよいかもしれません!クラシックミステリー最大の謎にぜひチャレンジしてみて下さい!

まとめ

チャールズ・ディケンズの書いた『エドウィン・ドルードの謎』について解説してみました!

 

古典文学の文豪が書いた未完の長編推理小説。謎は謎のまま残されていますので、関連作品と合わせて謎に挑んでみてはいかがでしょうか!?

 

クラシックミステリー最大の謎が気になる方はぜひ手に取ってみて下さい!

書店で探してもなかなか見つからないという方は電子書籍版も出版されているのでそちらの方が入手しやすいかもしれません…!それではー!