あべろぐぷらす

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本格ミステリーと社会派ミステリー違いとは?【代表作を紹介しながらじっくり解説!】

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『本格ミステリーと社会派ミステリーって聞いたことがあるけど何が違うの?自分で調べる時間はないけどしっかり理解したい!』という方。こんにちは、あべし(@honjituno)です。

今日はミステリーの豆知識をご紹介!テーマは『本格と社会派ミステリーの違いについて』です!

確かに分かりにくい!今回はこんな疑問にお答えする記事を書きました!

聞いたことがあっても良く分からないという方のために、それぞれの代表作を紹介しながらじっくり解説していきます!

本格ミステリーと社会派ミステリー違いとは?【代表作を紹介しながらじっくり解説!】

今回は本格ミステリーと社会派ミステリーの違いについて解説します!

 

ミステリー小説が好きで色んな作家さんの作品を読み進めていくと、ある日突然これらの言葉に出会うときがやってきます。

 

まずこの2つはミステリー小説のジャンル(カテゴリ)のことです。

 

音楽でいうと『クラシック音楽』と『ジャズ』の違いみたいなイメージ。単にジャンルの違いということです。

 

ただしミステリー小説の場合、その基準は少し曖昧ですので明確に分類できることもあればそうでないものもあります。

 

色んな基準がありますがこんな分かりやすい解説ツイートをされている方がいました!

どうやって犯行を実行したの(How=本格)?なぜ犯行を実行したの(Why=社会派)?というイメージだよ!それぞれもう少し詳しく見ていこう!

本格ミステリーって何?

先ほども書いた通り、描かれる犯行の何を重要視しているかでジャンル分けができます。

本格はHowを重要視!

本格ミステリーは『どうやって犯行を実行したの(How)?』を重要視する作品。

 

例をあげると以下のような感じです。

  • 犯人はどうやってそれを盗んだのか?
  • 犯人はどうやってアリバイを作ったのか?
  • 犯人はどうやって密室殺人を実行したのか?

もっと簡単にイメージすると名探偵が出てくる小説です!

 

殺人事件が起こって、そこに名探偵が偶然いて、引き続き第二、第三の事件が起こり…。

 

名探偵が尋常じゃないほどの推理力を発揮し、最後には犯行トリックを解き明かし犯人特定!めでたしめでたし!というやつです。

名探偵シャーロック・ホームズ!名探偵ポアロ!みたいな感じだね!

本格の歴史

本格ミステリーの歴史は長く、世界初の推理小説といわれるエドガー・アラン・ポー『モルグ街の殺人』もこのジャンル。

 

その流れはコナン・ドイルの『シャーロック・ホームズ』へと受け継がれ大ブレイク!

 

1920年代ではアガサ・クリスティやエラリー・クイーン作品などでますます発展して、この時代は本格ミステリー黄金時代とも呼ばれています。

 

日本でも戦前、戦後に多くの作品が発表されました。戦前は江戸川乱歩もたくさん書いているし、戦後まもなく書かれた横溝正史の『本陣殺人事件』も有名ですね。

 

その後まもなく、このあと説明する『社会派』の登場と流行により本格ミステリーは一時低迷期へと突入。

『名探偵とかトリックとか時代遅れじゃない?』的な空気があったみたい…。 

1970代~80年代になると徐々に復活の兆しが見られます。この時期は低迷しつつも本格ミステリー作家によって書き続けられ、島田荘司『占星術殺人事件』などの傑作も発表されています。

 

その流れが綾辻行人さん『十角館の殺人(館シリーズ第一作!)』の登場による『新本格ムーブメント』へと繋がり見事復活!

 

綾辻さんを筆頭に法月綸太郎さん、有栖川有栖さんといった新本格作家さんが続々誕生しました!

 

現在ではデビュー作で『2018年版このミステリーがすごい[国内編]』で1位に輝いて話題となった今村昌弘さん『屍人荘の殺人』も本格ミステリー作品です!

ミステリー小説の中でも人気のジャンルでアニメでも『名探偵コナン』が大ヒット!トリックなどの推理を思いっきり楽しみたい人は本格がおすすめ!

社会派ミステリーって何? 

続いて社会派ミステリーについてです。 本格ミステリーと比べると少しイメージしにくいかもしれません…!

社会派はWhyを重要視!

社会派ミステリーは『なぜ犯行を実行したの(Why)?』を重要視する作品。

 

例をあげると以下のような感じです。

  • なぜそれを盗んだの?
  • なぜ殺人を実行したの? 

簡単に説明するのは少し難しいですが社会問題など社会性のあるテーマが扱われる作品のこと!

 

貧困など『なぜ』の部分が社会問題に由来するイメージですね。

 

『犯人あてやトリックを推理する!』というよりも現実味(リアリティ)を重視することが多いです。

名探偵が出てこない作品も多いけど『事件の真相を推理すること』は本格ミステリーと一緒だよ!

社会派の歴史

社会派ミステリーは本格ミステリーよりも後に登場したジャンルです。

 

1958年に松本清張が発表した『点と線』がベストセラーとなり、本格が優勢だった当時のミステリ界が一変してしまいました。

 

この『点と線』が社会派ブームの火付け役となり、一部の愛好家たちだけのものだった(!)ミステリー小説が一般の人へと広がり、読者が一気に増えることになります。

あまりの変化に『清張以後』という言葉も誕生したよ!

本格ミステリーは現実的じゃないし時代遅れ…。リアリティーを追求した社会派ミステリー作品がますます勢いづいていきました。

 

ただし社会派ミステリーがどんどん誕生するということは、社会問題も山ほどあったということ。

 

戦後復興とそれに続く高度経済成長期に多くの作品が発表されましたが、その陰で苦しんでいた人はたくさんいたということですね…。

 

1980年代以降になると今ではおなじみの宮部みゆきさんや東野圭吾さんが登場!

 

東野圭吾の初期作品は『本格』ですが、最近では社会派作品を多く書かれています。また、石田衣良さんの『池袋ウエストゲートパークシリーズ』を読むと平成の社会問題を総復習できます!

 

また近年海外ミステリーのブームの一つ『北欧ミステリー』では、社会派ミステリー作品が多く発表されているんですよ!

こちらは社会に訴える手段としての小説という意味合いが強いみたい!リアリティー重視な方は社会派がおすすめだよ!

まとめ

今回は本格ミステリーと社会派ミステリー違いについて解説してみました!

 

思いっきりざっくり振り返るとこんな感じです。

  • 本格ミステリー:How(どうやって)を重要視。名探偵出てくる。
  • 社会派ミステリー:Why(なぜ)を重要視。リアリティーが大切。

事件が起こったり、それらを推理するという共通点はありますが、何を重要視するかによってジャンルが違ってくるということですね!

本格、社会派の違いで作品の雰囲気が結構変わってきます!ぜひ自分の好みに合わせて好きな作品や作家さんを探してみて下さい! それではー!