こんにちは、あべし(@honjituno)です。
今日は国内ミステリの人気シリーズを紹介します!
森晶麿の『黒猫シリーズ』です!
森晶麿さんの「黒猫」シリーズ読み終わりました。
— ひかる (@shirousa0221) 2018年8月30日
千夜航路の解説に書かれてたように、この小説は構造はミステリー、モチーフはポー、アプローチは美学。だがしかし恋愛小説なのである。黒猫と付き人、この二人はこれからも謎を紐解き、美的真相を探っていくのだろう。 pic.twitter.com/uMfxvvut1N
若き大学教授『黒猫』がポーをモチーフになぞ解き!?
今回は、森晶麿『黒猫シリーズ』の順番を紹介していこうと思います٩( ''ω'' )و!
森晶麿『黒猫シリーズ』の順番とあらすじを紹介します!
今回紹介するのは森晶麿『黒猫シリーズ』!24歳の若き大学教授(天才!)『通称・黒猫』が探偵役を務めます。
真実に美しさを求める少し変わった系の主人公です笑。
そしてシリーズ第一作『黒猫の遊歩あるいは美学講義』は、記念すべき第一回アガサ・クリスティー賞(早川書房)受賞作です!
「黒猫の遊歩あるいは美学講義」森晶麿さん。
— めい (@RiranErin) 2019年2月21日
エドガー・アラン・ポーの著作と解釈による日常系ミステリー。
ロジックにレトリック、いかにも''探偵的''な言い回しの中に不意に湧き出る幻想的な描写が、不思議な魅力を持っていると思います。
ポオ作品のネタバレ含むので、気になる方はそちらを先に。 pic.twitter.com/dDgih3o6qG
本シリーズの特徴は何といってもあの『エドガー・アラン・ポー』がモチーフに用いられている点です!
ポーを読んでいるなら森晶麿さんの黒猫シリーズをおすすめしたい。ポーの作品の考察を挟みながら日常の謎を解き明かすお話なのですチラチラッ黒猫の考察台詞が大好きなの……。別の角度からポーの作品が見られるのでお気に入り!
— 望月さな┆2/24鏡面上更新 (@37QED) 2014年3月13日
モルグ街の殺人、黒猫、盗まれた手紙などポー代表作がぞくぞく登場!?
ポー好きな方はもちろん、海外のクラシックミステリが好きな方ならそれだけで気になってしまいますね!
ただ読む際に一つだけ注意があって、ポー作品のネタバレがあるんです!
まだ読んでいない方はネタバレで悲しいことに…。
ポーを読んでおくとその分より楽しめるシリーズかと思いますので、ネタバレが気になる方はまずポー作品を先に読むのがいいかもしれません。
黒猫シリーズは、2019年2月現在全部で7作品発表されています。
タイトルに共通して『黒猫(とあるいは)』が入っていますがシリーズ順は良く分かりません。今回も順番通りしっかり紹介していきます!
【森晶麿】黒猫シリーズ順番とあらすじ!
今回は『黒猫シリーズ』で、全5作品をリストアップしました!
それではあらすじとともに紹介していきます٩( ''ω'' )و!
黒猫の遊歩あるいは美学講義
でたらめな地図に隠された意味、しゃべる壁に隔てられた青年、川に振りかけられた香水、現れた住職と失踪した研究者、頭蓋骨を探す映画監督、楽器なしで奏でられる音楽…日常に潜む、幻想と現実が交差する瞬間。
美学・芸術学を専門とする若き大学教授、通称「黒猫」と、彼の「付き人」をつとめる大学院生は、美学とエドガー・アラン・ポオの講義を通してその謎を解き明かしてゆく。
第1回アガサ・クリスティー賞受賞作。
黒猫の接吻あるいは最終講義
たがいに微妙な距離感を継続中の黒猫と付き人は、バレエ『ジゼル』を鑑賞中にダンサーが倒れるハプニングに遭遇する。五年前にも同じ舞台、同じ演目でバレリーナが死亡する事件が起きていた。
付き人はガラスアーティストの塔馬から聞いた黒猫の過去と事件との関連を気にするが、黒猫は何も語らない…ふたつの事件の真相、そして最終講義とは―
クリスティー賞受賞作『黒猫の遊歩あるいは美学講義』に続くシリーズ第2弾。
黒猫の薔薇あるいは時間飛行
黒猫の渡仏から半年後。付き人は博士論文に挑む日々のなかで、作家・綿谷埜枝の短篇に出会う。ポオ「アッシャー家の崩壊」の構造を持つその短篇を研究するには、消えた薔薇の謎を解く必要があった。
一方、パリで研究を始めた黒猫は恩師の孫娘マチルドから、亡き父がよく聴いていた音楽家の音色が変わった原因を調べてほしいと頼まれる。
ふたりは初めてべつべつに推理するが、そこには意外なつながりが…シリーズ第3弾。
黒猫の刹那あるいは卒論指導
大学の美学科に在籍する「私」は卒業論文と進路に悩む日々。そんなとき、唐草教授のゼミでひとりの男子学生と出会う。
なぜか黒いスーツを着ている彼は、本を読み耽るばかりでいつも無愛想。しかし、ある事件をきっかけに彼から美学とポオに関する“卒論指導”を受けて以降、その猫のような論理の歩みと鋭い観察眼に気づきはじめ…
『黒猫の遊歩あるいは美学講義』の三年前、黒猫と付き人の出会いを描くシリーズ学生篇。
黒猫の約束あるいは遡行未来
フランス滞在中の黒猫は、ラテスト教授からの思想継承のため、イタリアへある塔の調査に向かう。
建築家が亡くなり、設計図すらないなかで、なぜか建築が続いているという〈遡行する塔〉。 だが塔が建つ屋敷の主ヒヌマは、塔は神 の領域にあるだけだと言う。
一方、学会に出席するために渡英した付き人は、滞在先で突然奇妙な映画への出演を打診される。 離ればなれのまま、ふたりの新たな物語がはじまる――黒猫シリーズ第5弾
黒猫の回帰あるいは千夜航路
パリで大規模な交通事故が発生。深夜、そのニュースを目にした付き人は、恩師からの思想継承のため渡仏した黒猫の安否が気になっていた。
一年前、イタリアで二人の距離が縮まったと感じたのは勘違いだったのか……
メールへの返事もなく、落ち着かない気分のまま朝を迎えた付き人は、大学院の後輩・戸影からペルシャ美学の教授が失踪したと連絡を受ける。黒猫のことが気になりつつ、付き人は謎を追うが――シリーズ第6弾
黒猫のいない夜のディストピア
大学院修了後に博士研究員となった私は、所無駅付近で自分そっくりの女性と遭遇する。白い髪、白い瞳、白いワンピースの彼女はあきらかにこちらを見つめていた。
学部長の唐草教授の紹介で出会った反美学研究者、灰島浩平にその話をすると、様々な推理を展開する。本来なら黒猫に相談したいところだったが、黒猫の言葉―とにかく、まだ結婚は無理―がひっかかり、連絡できずにいた。
白を基調にした都市開発計画が持ち上がる所無。自宅に届いた暗号が書かれた葉書。私そっくりの女性となぜか会っていた母の雪絵。いったい私の周りで何が起きているの―?
アガサ・クリスティー賞受賞作から連なる人気シリーズ、待望の再始動。
以上、7作品です!
まとめ
森晶麿『黒猫シリーズ』の順番紹介でした!
ポーが好きな方はもちろん、ポーを読んだことないという方も楽しめるシリーズ作品。
ネタバレは嫌だ!な方は気をつけながら、ぜひシリーズ第1作から順に読み進めてみて下さい!
猫繋がりということで、『猫にまつわる推理小説』も紹介してみます!猫好きの方はあわせてチェックしてみて下さい!!それではー!