こんにちは、あべし(@honjituno)です。
今日紹介するのは、折原一さんの『黒星警部シリーズ』です!
『異人たちの館』などが有名で「叙述トリックの名手」って呼ばれてる折原一だけど、結構このシリーズ好きなんだよなぁ〜(ノ∀`*)#黒星警部シリーズ#折原一 pic.twitter.com/34uXFSR4Hk
— u-757 (@u_757) 2019年5月12日
折原さんといえば叙述トリックだけど今回は…密室!密室好き警部が活躍する(?)ユーモアミステリ!
今回は、折原一『黒星警部シリーズ』のシリーズ概要や順番をあらすじと合わせて紹介していきます٩( ''ω'' )و!
【折原一】『黒星警部シリーズ』の順番とあらすじを紹介します!【七つの棺】
今回紹介するのは折原一『黒星警部シリーズ』!
『叙述トリックの名手』と呼ばれている折原一さんのデビュー作『七つの棺(増補改題される前のタイトルは五つの棺)』を含む人気シリーズ!
本シリーズも叙述トリックがメインかと思いきや!
実は、叙述トリックがメインテーマではありません!
デビュー作のタイトルが『七つの棺』と聞いてピンときた方もいると思います…!本シリーズで扱われるのはなんと『密室』です!
折原一「鬼面村の殺人」(1989年、光文社)読了。作者は叙述トリックが有名だけれど、本作は密室パロディものの黒星警部シリーズの第一長編。おっさんくさい作品で、これが好きといったら引かれてしまいそうなのだけれど、嫌いじゃない。初期作だけあってかなり意欲的でトリックとしても充分。
— eclipse1228 (@eclipse1228) 2010年8月21日
『〇つの棺』といえば密室トリックの巨匠・カーの『三つの棺』!推理小説マニア、そして密室好きという少し変わった警部が主人公のシリーズだよ!
主人公・黒星光警部は名探偵ではなく、迷う方の迷探偵。
事件が起こっているのにそれが密室殺人だと喜んだりします笑。
仮にも警部なのにそれでいいのか…?と思ってしまいそうですが、本シリーズはガチガチの本格ミステリーというよりも、密室パロディ的な雰囲気が漂っていたりと、ユーモアミステリとして気楽に読めるシリーズなのです!
ただし過去の名作に関するネタバレにだけ注意して読み進める必要があります!
ミステリーマニアな警部なのでこんなこともあります…!絶対にネタバレは嫌だという方は気をつけて下さい!
折原一『鬼面村の殺人』読了。黒星警部シリーズ。大消失トリック、密室殺人、どんでん返しに次ぐどんでん返しなど、謎が満載で面白い。消失トリックについて、クイーンの『神の灯火』のネタバレがあるので注意。
— 及川 (@myspitz1987) 2014年9月24日
密室がテーマなので『館が舞台』の作品もあります!館好きの方にもおすすめのシリーズかもしれません!
【折原一】『黒星警部シリーズ』順番とあらすじ!
今回は『黒星警部シリーズ』で、全6作品をリストアップしました!
それではあらすじとともに紹介していきます٩( ''ω'' )و!
七つの棺―密室殺人が多すぎる
ポオをはじめカーや横溝など古今東西の推理作家はもちろん、ミステリ・ファンをも魅了してやまない密室。
7つの短編全編が密室殺人という、ファンには堪えられないデビュー短編集。新装版。
鬼面村の殺人
埼玉県・白岡警察署の黒星光警部は、休暇に白川郷へと足を延ばした。
しかし、ひょんなことからその奥にある鬼面村に行くこととなり、事件に巻き込まれる。
合掌造りの家が一夜で消え、次々に起こる奇怪な事件の裏に隠された真相に、推理小説好きの黒星が挑む。“助手”葉山虹子の活躍も見物。
猿島館の殺人
フリーライターの葉山虹子は東京湾に浮かぶ孤島「猿島」へ上陸する。帰りそびれた虹子が迷いこんだのは島で暮らす猿谷家の館。
ところが、主人の藤吉郎が密室で殺され、その後も怪事件が続発する。犯人を示す鍵は「猿」。
脱獄犯を追って島へきた黒星光警部と虹子は真相に辿り着けるのか。猿づくしの異色長編ミステリーが著者の大幅加筆修正のうえ新装版で新たに登場。
丹波家の殺人
建設会社のワンマン会長・丹波竜造が、ヨットでの航海中に遭難した。葬儀が行われた当日、長男が密室状況の仏間で謎の死をとげる。
密室好きで知られる白岡署の黒星光警部が駆けつけるが、しかし、それは丹波家を襲う連続密室殺人の幕開けにすぎなかった―。
遺産相続を巡る悲劇に、“迷警部”黒星が挑む。
黄色館の秘密
実業家の阿久津又造一家が住む「黄色館」は、世界の珍品を集めた秘宝館。そこへ犯罪集団から純金製の黄金仮面を盗むという予告が。
フリーライターの葉山虹子に呼ばれて密室マニアの黒星光警部が訪れるが、はたして黄金仮面が消え、密室で殺人事件が発生する。
この難事件、迷警部・黒星はどう解決するのか―。
模倣密室
埼玉県のとある地域で、女性が次々と猿に襲われる事件が発生。捕獲に出撃して疲弊する黒星警部のもとに、不可解な密室事件が飛び込んできた―。
(表題作)豪邸、旧本陣の離れ家からゴーストマンションまで、数々の「密室」で起こる事件に、推理小説マニアの“迷警部”黒星が挑む!
古今東西のミステリーに詳しい著者ならではの傑作が、加筆修正のうえ新装版で登場。
以上、6作品です!
まとめ
折原一『黒星警部シリーズ』の順番紹介でした!
叙述トリックの名手が贈る叙述トリックシリーズ…ではなくて、密室好き迷探偵・黒星警部が活躍する『密室』がテーマの人気シリーズ!
折原作品は叙述…というイメージしかない方は、ぜひこちらのシリーズ第一作『七つの棺』から手に取ってみて下さい!
叙述トリックを扱う別シリーズ『倒錯三部作』についてもまとめています!合わせてチェックしてみてください!それではー!