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【第31回~第64回】『江戸川乱歩賞受賞作』をまとめて紹介!【最新の受賞作品までリストアップ!】

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江戸川乱歩賞の受賞作品をまとめて知りたいな。とりあえず初期の受賞作品はいいから、最新の受賞作品までのリストが見たい!と考えている方。こんにちは、あべし(@honjituno)です。

今日ご紹介するのは、第31回~第64回の『江戸川乱歩賞受賞作』です!

毎年発表されている『江戸川乱歩賞』!ミステリー小説好きならぜひチェックしておきたい!

というわけで、東野圭吾さんがデビューを果たした記念すべき第31回から最新の受賞作品までリストアップしてみました!

 

今回は第31回~第64回『江戸川乱歩賞受賞作』のタイトルとあらすじを紹介していきます!

【第31回~第64回】『江戸川乱歩賞受賞作』をまとめて紹介!【最新の受賞作品までリストアップ!】

今回は第31回~第64回『江戸川乱歩賞受賞作』のタイトルとあらすじを紹介していきます!

 

『江戸川乱歩賞』とはその名の通り江戸川乱歩によって創設されました。

 

現在では毎年6月頃に発表されていて、ミステリー小説家を目指す人にとっての登竜門とされています!

賞金1000万円…!!! 

毎年必ず受賞作が決定するわけではなく、直近だと2017年(第63回)は受賞作がありませんでした…。

 

そんな風にがっかりしてしまう年もありますが、おおむねコンスタントに受賞作が発表されています。

 

今回リストアップして紹介する受賞期間を見て『あれ、少し中途半端だな…。』と思われた方もいるかもしれません…!

 

実はこの江戸川乱歩賞はなかなか歴史のある賞でして、最新の受賞作品で64回目となっているのです!

60年以上も続く歴史と伝統のある賞…。作品数が膨大なので今回は半分ぐらいを紹介…。

今では有名作家さんとして活躍されている方も実は『江戸川乱歩賞』出身だったりします!

 

意外な方も受賞していたりするので、リストを眺めてみるだけでも結構面白いですよ!

東野圭吾さんも江戸川乱歩賞でデビュー!あの『半沢直樹』シリーズの池井戸潤さんも乱歩賞出身なんです!

紹介しますといってなんですが、受賞作の半分ぐらいといえどその量は膨大です。

 

中にはダブル受賞した年もあるので30作品以上ある長大はリストになってしまいました…。

 

受賞年順にリスト化しておりますので、気になる年や作家さんの作品からどんどんチェックしてみて下さい!

『江戸川乱歩賞受賞作』作品のタイトルとあらすじ!

第31回~第64回『江戸川乱歩賞受賞作』、全30作品以上のタイトルをリストアップしてみました!

 

大分長めのリストになっていますが、あらすじとともに早速紹介していきます٩( ''ω'' )و

第31回 放課後 (東野圭吾、1985年度)

校内の更衣室で生徒指導の教師が青酸中毒で死んでいた。

 

先生を2人だけの旅行に誘う問題児、頭脳明晰の美少女・剣道部の主将、先生をナンパするアーチェリー部の主将――犯人候補は続々登場する。

 

そして、運動会の仮装行列で第2の殺人が……。乱歩賞受賞の青春推理。

第31回 モーツァルトは子守唄を歌わない (森雅裕、1985年度)

モーツァルトは子守唄を歌わない

モーツァルトは子守唄を歌わない

 

モーツァルトの子守唄が世に出た時、“魔笛”作家が幽閉され、楽譜屋は奇怪な死に様をさらす―。

 

その陰に策動するウィーン宮廷、フリーメーソンの脅しにもめげず、ベートーヴェン、チェルニー師弟は子守唄が秘めたメッセージを解読。

 

1791年の楽聖の死にまつわる陰謀は明らかとなるか。乱歩賞受賞作。

第32回 花園の迷宮 (山崎洋子、1986年度)

花園の迷宮

花園の迷宮

 

横浜の遊郭に2人の少女が売られて来た。飢えと不景気の昭和初期、歓楽の町に投げこまれた2人を、死と、恐るべき秘密が待っていた。

 

娼家を次々と襲う殺人事件、人間の欲望の凄まじさ、少女のけなげさが、巧みな展開と伏線、意表をつく結末で余すところなく描かれる、江戸川乱歩賞受賞の傑作推理長編。

第33回 風のターン・ロード (石井敏弘、1987年度)

風のターン・ロード (講談社文庫)

風のターン・ロード (講談社文庫)

 

み…美恵ちゃん…娘たちの喉を突き破って金切声がほとばしった。ふくよかな女の胸には1本のナイフが突きささっていた。

 

Z2を駆って芹沢顕二は単身、犯人を捜しに走る。そこへ現われた“青い仔猫”という美貌のライダー。そして盲目のピアニスト怜子。

 

疾走する青春群像を生き生きと描く江戸川乱歩賞受賞作。

第34回 白色の残像 (坂本光一、1988年度)

白色の残像 (講談社文庫)

白色の残像 (講談社文庫)

 

夏の甲子園大会、千葉代表と茨城代表の両監督はかつて大阪代表の名門信光学園でバッテリーを組んで優勝した実績をもつが、不幸な事故が二人を遺恨対決に変えてしまう。

 

東都スポーツの中山記者が二人を取材したが、そんなときハンデ師殺人事件が起きる。高校野球への熱い思いを込めた乱歩賞受賞の傑作長編。

第35回 浅草エノケン一座の嵐 (長坂秀佳、1989年度)

浅草エノケン一座の嵐 (講談社文庫)

浅草エノケン一座の嵐 (講談社文庫)

 

昭和モダニズムの哀切な施律と、軍靴のひびき。人気絶頂のエノケン一座。当時9人いたニセエノケンの一人が殺された。

 

容疑はホンモノのエノケンに…。親友のロッパ、弟分のシミキンの大活躍が始まる。第35回江戸川乱歩賞受賞作。

第36回 剣の道殺人事件 (鳥羽亮、1990年度)

剣の道殺人事件 (講談社文庫)

剣の道殺人事件 (講談社文庫)

 

衆人環視の中での殺人事件は、両国N大講堂で開催された全日本学生剣道大会の決勝戦で発生した。

 

殺されたのは武南大の副将石川洋。京都体育大の岸本三段と対戦中のハプニングであった。岸本犯人説が有力となるが、捜査は難航する…。

第36回 フェニックスの弔鐘 (阿部陽一、1990年度)

フェニックスの弔鐘

フェニックスの弔鐘

 

ニューヨークでVIPを乗せた旅客機が墜落。現場からはソ連製の毒ガスが発見された。

 

モスクワではパイプラインが爆発…。デタントのうねりが世界を覆い、米ソ日で軍縮条約が結ばれようとしたとき、平和に挑戦し、冷戦の復活を目ざす巨大な陰媒が進行しつつあった。

 

圧倒的迫力の第36回江戸川乱歩賞受賞作。

第37回 ナイト・ダンサー (鳴海章、1991年度)

ナイト・ダンサー (講談社文庫)

ナイト・ダンサー (講談社文庫)

 

M航ジャンボ機の貨物室から、アルミ合金をとかす特殊細菌があふれだし飛行困難に。その菌をめぐる国際陰謀の渦のなか、米海軍戦闘機はM航空機撃墜にむかい、航空自衛隊機が緊急発進。

 

謎のジェット機ナイト・ダンサーをまじえ、息づまる空中戦が展開される。第三十七回江戸川乱歩賞受賞の航空サスペンス。

第37回 連鎖 (真保裕一、1991年度)

連鎖 (講談社文庫)

連鎖 (講談社文庫)

 

チェルノブイリ原発事故による放射能汚染食品がヨーロッパから検査対象外の別の国経由で輸入されていた!

 

厚生省の元食品衛生監視員として、汚染食品の横流しの真相突明に乗りだした羽川にやがて死の脅迫が……。

 

重量感にあふれた、意外性豊かな、第37回江戸川乱歩賞受賞のハードボイルド・ミステリー。

第38回 白く長い廊下 (川田弥一郎、1992年度)

白く長い廊下 (講談社文庫)

白く長い廊下 (講談社文庫)

 

十二指腸潰瘍手術後の患者が、長い廊下を病室に運ばれる途中に容体が急変、死亡した。

 

医療事故か? 巧妙に仕組まれた殺人事件か? 責任を問われた麻酔担当医・窪島は、独自に調査を開始し、意外な真相に辿り着く……。

 

しかし、その時、彼はすでに大学の医局間の複雑な対立の中に、足を踏み入れてしまっていた。’92年度江戸川乱歩賞受賞作。現役の外科医が挑戦した、乱歩賞初の医学ミステリー。

第39回 顔に降りかかる雨 (桐野夏生、1993年度)

親友の耀子が、曰く付きの大金を持って失踪した。

 

被害者は耀子の恋人で、暴力団ともつながる男・成瀬。夫の自殺後、新宿の片隅で無為に暮らしていた村野ミロは、耀子との共謀を疑われ、成瀬と行方を追う羽目になる。

 

女の脆さとしなやかさを描かせたら比肩なき著者の、記念すべきデビュー作。江戸川乱歩賞受賞!

第40回 検察捜査 (中嶋博行、1994年度)

弁護士会の大物が自宅でむごたらしく殺された。横浜地検の検察官岩崎紀美子が担当につくが、それほどの恨みを買う相手とは何者なのか。

 

妨害にひるまず真相を追う若き女性検察官は、権力の暗部に踏み込んでいく。検察と弁護士会の暗闘は、法曹界を揺るがす大醜聞に発展する!第40回江戸川乱歩賞受賞作。

第41回 テロリストのパラソル (藤原伊織、1995年度)

ある土曜日の朝、アル中のバーテンダー・島村は、新宿の公園で1日の最初のウイスキーを口にしていた。

 

そのとき、公園に爆音が響き渡り、爆弾テロ事件が発生。全共闘運動に身を投じ、脛に傷を持つ島村は現場から逃げ出すが、指紋の付いたウイスキー瓶を残してしまう。

 

後日、テロの犠牲者の中には“同志"だった学生時代の恋人と、ともに指名手配された男が含まれていたことが判明した。島村は容疑者として追われながら、事件の真相に迫ろうとする――。

 

江戸川乱歩賞と直木賞をダブル受賞した、小説史上に燦然と輝く傑作。

第42回 左手に告げるなかれ (渡辺容子、1996年度)

左手に告げるなかれ (講談社文庫)

左手に告げるなかれ (講談社文庫)

 

「右手を見せてくれ」。スーパーで万引犯を捕捉する女性保安士・八木薔子(しょうこ)のもとを訪れた刑事が尋ねる。3年前に別れた不倫相手の妻が殺されたのだ。

 

夫の不貞相手として多額の慰謝料をむしり取られた彼女にかかった殺人容疑。彼女の腕にある傷痕は何を意味するのか!?第42回江戸川乱歩賞受賞の本格長編推理。

第43回 破線のマリス (野沢尚、1997年度)

首都テレビ報道局のニュース番組で映像編集を担う遠藤瑶子は、虚実の狭間を縫うモンタージュを駆使し、刺激的な画面を創りだす。

 

彼女を待ち受けていたのは、自ら仕掛けた視覚の罠だった!?事故か、他殺か、1本のビデオから始まる、超一級の「フー&ホワイダニット」。

 

第43回江戸川乱歩賞受賞の傑作ミステリ。

第44回 果つる底なき (池井戸潤、1998年度)

「これは貸しだからな。」謎の言葉を残して、債権回収担当の銀行員・坂本が死んだ。死因はアレルギー性ショック。彼の妻・曜子は、かつて伊木の恋人だった……。

 

坂本のため、曜子のため、そして何かを失いかけている自分のため、伊木はただ1人、銀行の暗闇に立ち向かう!第44回江戸川乱歩賞受賞作

第44回 Twelve Y. O. (福井晴敏、1998年度)

沖縄から米海兵隊が撤退した。それは米国防総省(ペンタゴン)が、たった1人のテロリストに屈服した瞬間だった。

 

テロリストの名は「12」。最強のコンピュータウィルス「アポトーシス2」と謎の兵器「ウルマ」を使い、米国防総省を脅迫しつづける「12」の正体は? 真の目的は?

 

圧倒的スケールの江戸川乱歩賞受賞作。

第45回 八月のマルクス (新野剛志、1999年度)

レイプ・スキャンダルで引退したお笑い芸人・笠原雄二。今は孤独に生きる彼を、元相方の立川誠が5年ぶりに訪ねてくる。

 

だが直後、立川は失踪、かつてスキャンダルを書き立てた記者が殺された。いわれなき殺人容疑を晴らすため、笠原は自分の過去に立ち向かう。 TV・芸能界を舞台に描く江戸川乱歩賞受賞作。

第46回 脳男 (首藤瓜於、2000年度)

連続爆弾犯のアジトで見つかった、心を持たない男・鈴木一郎。逮捕後、新たな爆弾の在処を警察に告げた、この男は共犯者なのか。

 

男の精神鑑定を担当する医師・鷲谷真梨子は、彼の本性を探ろうとするが…。そして、男が入院する病院に爆弾が仕掛けられた。

 

全選考委員が絶賛した超絶の江戸川乱歩賞受賞作。

第47回 13階段 (高野和明、2001年度)

無実の死刑囚を救い出すために与えられた期限は三ヶ月、報酬は一千万円だった。

 

不可能とも思える仕事を引き受けた二人の男に待ち受けていた運命とは―手に汗握る展開と、胸を打つ驚愕の結末。

 

現代社会の罪と罰を問い、圧倒的なサスペンスで読書界を震撼させた江戸川乱歩賞受賞作。

第48回 滅びのモノクローム (三浦明博、2002年度)

滅びのモノクローム (講談社文庫)

滅びのモノクローム (講談社文庫)

 

CM制作者・日下(くさか)が骨董市で偶然手に入れた、古いフライフィッシング用のリールとスチール缶。

 

その中から発見した16ミリフィルムの映像をCMに利用しようと考えた日下だったが、そのことが戦時中の封印された犯罪を暴き出し、新たな殺人を引き起こす結果に!?

 

第48回江戸川乱歩賞受賞作、待望の文庫化。

第49回 マッチメイク (不知火京介、2003年度)

マッチメイク (講談社文庫)

マッチメイク (講談社文庫)

 

プロレス団体の総帥ダリウス佐々木が対戦直後に急死した。額の傷からは蛇毒が。大観衆の見つめる中、何が起こったのか?

 

新人レスラー山田聡は同期の本庄と謎を追い始めるが、それが第2の悲劇を生む。プロレスに全てを懸けた者が決して許せなかったこととは?感涙がとまらない第49回江戸川乱歩賞受賞作。

第49回 翳りゆく夏 (赤井三尋、2003年度)

「誘拐犯の娘が新聞社の記者に内定」。週刊誌のスクープ記事をきっかけに、大手新聞社が、20年前の新生児誘拐事件の再調査を開始する。

 

社命を受けた窓際社員の梶は、犯人の周辺、被害者、当時の担当刑事や病院関係者への取材を重ね、ついに“封印されていた真実”をつきとめる。

第50回 カタコンベ (神山裕右、2004年度)

水没するまでのタイムリミットは約5時間。それまでに洞窟に閉じこめられた調査隊を助け出さなければ――。

 

「もう同じ過ちは繰り返さない」。強い決意を秘めたケイブダイバー東馬亮は、単身救助に向かう。

 

大きな闇に包まれた洞窟には、5年前の事件の真相と、殺人犯が潜んでいた。第50回江戸川乱歩賞受賞作。

第51回 天使のナイフ (薬丸岳、2005年度)

生後5ヵ月の娘の目の前で妻は殺された。だが、犯行に及んだ3人は、13歳の少年だったため、罪に問われることはなかった。

 

4年後、犯人の1人が殺され、桧山貴志は疑惑の人となる。「殺してやりたかった。でも俺は殺していない」。

 

裁かれなかった真実と必死に向き合う男を描いた、第51回江戸川乱歩賞受賞作。

第52回 東京ダモイ (鏑木蓮、2006年度)

感動の江戸川乱歩賞受賞作が待望の文庫化! 

 

極限の凍土、シベリア捕虜収容所で起きた中尉斬首事件。60年の沈黙を自らに強いた男が突如、姿を消した。歴史の闇に光を当てた、魂を揺さぶる渾身の一作。

第52回 三年坂 火の夢 (早瀬乱、2006年度)

三年坂 火の夢 (講談社文庫)

三年坂 火の夢 (講談社文庫)

 

「三年坂で転んでね」――帝大生の兄が怪死する直前に残した言葉を手掛かりに、東京の坂を巡る実之。

 

その東京では、大火の度に放火魔とおぼしき人力俥夫の姿が目撃されていた。

 

“転ぶと3年以内に死ぬ”という禍々しい言い伝えと、近代東京の命運を揺るがす謎に、高嶋鍍金が挑む!

第53回 沈底魚 (曽根圭介、2007年度)

現職国会議員に中国のスパイがいるという情報によって、極秘に警視庁外事課に捜査本部が設置された。

 

指揮官として警察庁から女性キャリア理事官が送り込まれるが、百戦錬磨の捜査員たちは独自に捜査を進める。

 

その線上に浮かんだのは、次期総理の呼び声高い芥川健太郎だった。

第54回 誘拐児 (翔田寛、2008年度)

終戦翌年の昭和21年夏、実業家の子息で、5歳になる男の子が東京・成城の自宅前から誘拐された。やがて、犯人から脅迫状が届く。

 

「使い古しの新圓で百萬圓を用意しろ。場所は有樂町カストリ横丁」。警察は犯人逮捕に全力をあげ、屈強な刑事たちが闇市を張り込むが、誘拐犯はその目前で身代金を奪ったうえ、子どもを連れて逃げてしまった。

 

あれから15年、手がかりは何もなく、迷宮入りしたかに見えた。しかし、とある殺人事件をきっかけに、再び児童誘拐事件が動き出した!

第54回 訣別の森 (末浦広海、2008年度)

訣別の森 (講談社文庫)

訣別の森 (講談社文庫)

 

戦闘ヘリを無尽に駆った陸自の元エース・槇村は、ドクターヘリ機長として北海道の空を飛び回る日々を送っている。

 

槇村は墜落した取材ヘリを救出、怪我人は自衛隊時代の部下・一恵だった。

 

陸自を罷免された過去が槇村に鮮明に甦る。そして一恵は入院先から姿を消した。圧倒的スケールで謳いあげる男たちの叙事詩。

第55回 プリズン・トリック (遠藤武文、2009年度)

市原の交通刑務所内で、受刑者石塚が殺され、同所内の宮崎が逃亡。遺体は奇妙にも“前へ倣え”の姿勢をとっていた。

 

完全な密室で起きた事件は、安曇野を舞台にした政治汚職にまで波及していく。

 

単行本未収録の“ある人物からの手紙”を収めた最強のトリックミステリーを、早くも文庫化!第55回江戸川乱歩賞受賞作。

第56回 再会 (横関大、2010年度)

再会 (講談社文庫)

再会 (講談社文庫)

 

小学校卒業の直前、悲しい記憶とともに拳銃をタイムカプセルに封じ込めた幼なじみ四人組。23年後、各々の道を歩んでいた彼らはある殺人事件をきっかけに再会する。

 

わかっていることは一つだけ。四人の中に、拳銃を掘り出した人間がいる。繋がった過去と現在の事件の真相とは。第56回江戸川乱歩賞受賞作。

第57回 よろずのことに気をつけよ (川瀬七緒、2011年度)

都内に住む老人が自宅で惨殺された。奇妙なことに、遺体は舌を切断され、心臓をズタズタに抉られていた。

 

さらに、縁の下からは「不離怨願、あたご様、五郎子」と記された呪術符が見つかる。なぜ老人はかくも強い怨念を受けたのか?

 

日本の因習に絡む、恐るべき真相が眼前に広がる!第57回江戸川乱歩賞受賞作。

第57回 完盗オンサイト (玖村まゆみ、2011年度)

完盗オンサイト (講談社文庫)

完盗オンサイト (講談社文庫)

 

皇居に侵入して、“お宝”を盗み出せ!ターゲットは、徳川家光が愛でたという名盆栽「三代将軍」。

 

樹齢550年!?報酬は1億円!!天才フリークライマー水沢浹は、多額の損害賠償を求められ窮地にある元恋人を救うため、この前代未聞の依頼を引き受ける。

 

果たして勝算はあるのか?第57回江戸川乱歩賞受賞作。

第58回 カラマーゾフの妹(高野 史緒、2012年度)

ロシア帝国を震撼させた『カラマーゾフ家の父殺し事件』から十三年、内務省の特別捜査官となった次男イワン・カラマーゾフはある確信を抱いて故郷に舞い戻った。真犯人は異母弟スメルジャコフの他に必ずいる、と。

 

再捜査が開始されるや否や、第二の殺人が起こる。世界文学の金字塔に挑む江戸川乱歩賞受賞作。

第59回 襲名犯(竹吉優輔、2013年度)

ある地方都市で起きた、動機不明の連続猟奇殺人事件。逮捕された美青年は、怪物「ブージャム」の異名で恐れられ、熱狂的な信奉者を生み出した。

 

やがて彼の死刑は執行。事件は終結したかに思われた。その矢先、現場にかつての「異名」を記した、新たな猟奇殺人が発生する。人の心の闇を描く江戸川乱歩賞受賞作!

第60回 闇に香る嘘(下村敦史、2014年度)

孫への腎臓移植を望むも適さないと診断された村上和久は、兄の竜彦を頼る。しかし、移植どころか検査さえ拒絶する竜彦に疑念を抱く。

 

目の前の男は実の兄なのか。27年前、中国残留孤児の兄が永住帰国した際、失明していた和久はその姿を視認できなかったのだ。

 

驚愕の真相が待ち受ける江戸川乱歩賞受賞作。

第61回 道徳の時間 (呉勝浩、2015年度)

連続イタズラ事件が起きている、ビデオジャーナリストの伏見が住む町で、陶芸家が死亡。

 

現場には、『道徳の時間を始めます。殺したのはだれ?』という落書きがあり、イタズラ事件との類似から同一犯という疑いが深まる。

 

同じ頃、伏見にかつて町で起きた殺人事件のドキュメンタリー映画のカメラの仕事が舞い込む。証言者の撮影を続けるうちに、過去と現在の事件との奇妙なリンクに絡め取られていく。第61回江戸川乱歩賞受賞作。

第62回 QJKJQ (佐藤究、2016年度)

女子高生の亜李亜は、猟奇殺人鬼の一家に生まれ、郊外でひっそり暮らしていた。父は血を抜いて殺し、母は撲殺、兄は咬みついて失血させ、亜李亜はナイフで刺し殺す。

 

ところがある日、部屋で兄の惨殺死体を発見する。翌日には母がいなくなり、亜李亜は父に疑いの目を…。第62回江戸川乱歩賞受賞の長編ミステリー。

第63回 受賞作なし(2017年度)

残念ですが、こんな年もあります…。

第64回 到達不能極 (斉藤詠一、2018年度)

二〇一八年、遊覧飛行中のチャーター機が突如システムダウンを起こし、南極へ不時着してしまう。

 

ツアーコンダクターの望月拓海と乗客のランディ・ベイカーは物資を求め、今は使用されていない「到達不能極」基地を目指す。

 

一九四五年、ペナン島の日本海軍基地。訓練生の星野信之は、ドイツから来た博士とその娘・ロッテを、南極にあるナチス・ドイツの秘密基地へと送り届ける任務を言い渡される。

 

現在と過去、二つの物語が交錯するとき、極寒の地に隠された“災厄”と“秘密”が目を覚ます!第64回江戸川乱歩賞受賞作。

以上、第64回までの受賞作品です!

まとめ

今回は『江戸川乱歩賞受賞作』について、タイトルとあらすじをまとめてみました!

 

作品数が多くて何から読めばいいのか分からなくなりそうですが、もし好きな作家さんの作品が受賞していれば、ぜひその作品から手に取ってみて下さい!

 

その作家さんの『原点』を知ることができますよ!

今回紹介した以外にも初期受賞作品がたくさんあります!気になる方はぜひそちらもチェックしてみて下さい!٩( ''ω'' )وそれではー!