こんにちは、あべし(@honjituno)です。
今日紹介するのは海外古典ミステリーから『世界三大倒叙ミステリ』です!
F・W・クロフツ『クロイドン発12時30分』名作ミステリ新訳プロジェクト第2弾。犯人視点で物語が進む所謂倒叙ミステリの傑作。人が自らに"殺人"を許容してしまう心理描写が生々しく描かれていて面白かった、多少理解出来てしまう恐ろしさがある。 #読了 pic.twitter.com/6bLFNUW66A
— Ru-fu. (@ru_fu_ru_fu) 2019年4月21日
最初から犯人が登場!?犯人視点でストーリーが展開!?『倒叙ミステリーといえばこれでしょ!』な古典ミステリーの名作を紹介!
今回は、少し変わった形式で展開される『倒叙ミステリー』のお話。
『世界三大倒叙ミステリ』と呼ばれている有名な三作品のあらすじを紹介していきます٩( ''ω'' )و!
【古典海外ミステリー】『世界三大倒叙ミステリ』のあらすじを紹介します!
今回紹介するのは『世界三大倒叙ミステリ』!
ミステリー小説には『倒叙ミステリー』と呼ばれる犯人視点でストーリーが展開されるジャンルがあります。
簡単にいうと…
先に犯人がわかってる奴を倒叙ミステリーっていうのか
— yr3 (@yrmanken) 2019年4月17日
ある世代の方には分かってもらえると思うのですが『古畑任三郎』的なやつのこと。マンガだと『デスノート』も倒叙的なストーリーだよね!
普通のミステリー小説だと事件が起こり、探偵が犯人を推理して、真相解明!という順序が一般的。
倒叙ミステリーでは事件が起こったり、これから実行する犯罪を計画していたり、どちらにせよストーリーの最初の方で犯人が分かります!
『えっ?それじゃネタバレじゃん…。』と思われるかもしれませんが、そうではありません!
犯人が探偵に追い詰められていく展開や、犯人の心理描写が面白かったり、ミステリー小説の中で人気ジャンルの一つなのです!
そんな人気の倒叙ミステリーには『世界三大倒叙ミステリ』と呼ばれる海外古典の名作があります!
具体的には以下の作品のこと。
- F・W・クロフツ クロイドン発12時30分
- リチャード・ハル 伯母殺人事件
- フランシス・アイルズ 殺意
クロフツの『クロイドン発12時30分』(新訳)を読み終えた。犯行やそこに至る経緯が細かく丁寧に描かれれ、リアリティを強く感じさせるのはさすがはクロフツ。犯人の心理描写を辿るとこっちまで胸が苦しくなるほど。フレンチの合理的な推論と捜査も相変わらずで気持ちいい。さすがは三大倒叙のひとつ!
— iwa kou (@yuzukosuke) 2019年2月28日
潔癖で怠慢!?血を見るのも嫌いな「無邪気な悪人」の主人公が、遺産目当てに伯母を殺そうと企む!果たして完全犯罪は成立するのか?倒叙ミステリの傑作古典。 『伯母殺人事件/リチャード・ハル/東京創元社』 https://t.co/GeUrtaCsyW #本が好き
— 書評でつながる読書コミュニティ本が好き! (@honzuki_jp) 2017年2月18日
フランシス•アイルズ「殺意」を読む。世界三大倒叙ミステリの一つ。バークリーの別名義なので期待していたものの予想以上に皮肉たっぷりな作品。殺意の発芽、犯行計画の立案と実行、そして法廷まで丁寧に描かれて行くが、素晴らしいのは犯人であるピグリー博士の凄まじく人間臭い心理描写。
— みっつ (@miltutu) 2013年10月19日
古典作品ですので今読むのは難しいのではと思いきや、F・W・クロフツ『クロイドン発12時30分』は創元推理文庫から新訳版が出版されています!
その他の二作品については書店にないと思いますので、図書館(または古本屋)に行きましょう!
新訳版の復活が待ち遠しいです!東京創元社さん、ぜひともよろしくお願いします!
世界三大倒叙ミステリのあらすじ紹介!
今回は『世界三大倒叙ミステリ』で、全3作品をリストアップしました!
それではあらすじとともに紹介していきます٩( ''ω'' )و!
クロイドン発12時30分
チャールズは切羽詰まっていた。
父から受け継いだ会社は不況のあおりで左前、恋しいユナは落ちぶれた男など相手にしてくれない。叔父アンドルーに援助を乞うも、駄目な甥の烙印を押されるばかり。
チャールズは考えた。叔父の命、または自分と従業員全員の命、どちらを選ぶのか。身の安全を図りつつ遺産を受け取るべく、計画を練り殺害を実行に移すチャールズ。
快哉を叫んだのも束の間、フレンチ警部という名の暗雲が漂い始める。『樽』と並ぶクロフツの代表作、新訳決定版。
伯母殺人事件
アイルズの『殺意』クロフツの『クロイドン発12時30分』と並ぶ、倒叙推理小説三大名作の一つである。
遺産を狙って、伯母を殺そうとたくらむ男がこころみるプロバビリティの犯罪!
一度二度三度、彼の計画の前に伯母の命は風前の灯となる……しかし、がぜん後半に至って話は意外な展開を示す。推理小説ファンが必ず到達する新しい境地。
殺意
イギリスの田舎町の開業医ビグリー博士は妻のジュリアを殺そうと決意し、周到な計画のもとに犯行へと移った。
完璧を誇る殺害計画、犯行過程の克明な描写、捜査の警官との応酬、完全犯罪を目前に展開される法廷での一喜一憂、そして意外な結末は殺人者の心理を描いて余すところがない。
倒叙推理小説の三大名作の一つとして名高い傑作!
以上、3作品です!
まとめ
『世界三大倒叙ミステリ』について紹介してみました!
人気のジャンル倒叙ミステリーの中でとても有名な古典作品。犯人側の視点から展開されるストーリーをぜひお楽しみください!
入手しづらい作品もありますので、まずは新訳出ているF・W・クロフツ『クロイドン発12時30分』から手に取ってみて下さい!
その他にも倒叙ミステリ作品はたくさんあります!これらの作品を読んで気に入ったらぜひ現代作品もお楽しみくださいね!それではー!