こんにちは、あべし(@honjituno)です。今日は国内ミステリから、鮎川哲也さんの人気シリーズを紹介します!
今回は『鬼貫警部シリーズ』です!
時刻表を使った巧妙なトリック。どうやったらこんな内容を考えつくのか。まさに名作。読み返すごとに物語に引き込まれ、そのトリックに熱中してゆく。#鮎川哲也#黒いトランク pic.twitter.com/bESO8z25Tf
— あるとむ (@yukiTOM8) 2019年1月14日
時刻表トリック!?推理小説作家、有栖川有栖さん一押しのミステリー!
今回紹介する鬼貫警部シリーズは、長編作品で全17作品出版されています!鮎川哲也さん『鬼貫警部シリーズ』の順番を紹介していきます!
『鬼貫警部シリーズ』の順番とあらすじを紹介するよ!
今回は鮎川哲也さん『鬼貫警部シリーズ』の順番紹介です!
普段、推理小説は読まないよ!
という方だったり…
推理小説は好きで、東野圭吾さんの作品を読んでます!
という方…。
鬼貫警部シリーズは聞いたことがなくても、『鮎川哲也』という作家さんの名前は聞いたことがあるのではないでしょうか??
鮎川哲也さんは、戦後に活躍された本格推理小説なミステリ作家さん。
戦後に社会派推理小説ブームが吹き荒れる中、本格推理小説を書き続け、その流れが後の新本格ブームへと繋がっていきます。
昔の作家さんなのですが、『創元推理文庫』や『光文社文庫』から新装版が出版されていて、今でも鮎川哲也さんの作品を読むことが出来るんです!
二日遅れですが、2月14日(1919年)は鬼貫警部や星影龍三の生みの親であり、『黒いトランク』などの本格ミステリの傑作を数多く残し、新人作家紹介等にも尽力した、鮎川哲也の誕生日です。 http://t.co/NhbfiTkxA9 pic.twitter.com/N1WX5tRwQH
— 東京創元社 (@tokyosogensha) 2015年2月16日
過去の名作が新装版で出版!ありがとうございます!
そんなわけで、今回紹介する鬼貫警部シリーズは本格推理小説にカテゴライズされます。
冒頭で紹介した『黒いトランク』もガチガチの本格ミステリ!アリバイトリックの名作といわれている作品です。
ただし少しだけ注意が必要で…。本格ミステリ好きの方は間違いなく楽しめるシリーズかと思われますが、ハードルが高いとの噂もちらほら…。
お疲れ様です。♡をありがとうございました。
— Miya (@whitedaisy2014) 2018年12月17日
クロフツの「樽」と鮎川哲也の「黒いトランク」を続けて読んだ。すごいトリックらしいがまだ完全に理解できない。どちらも地理的な位置関係と時系列をメモしながら読まないと私には理解不能。もっと若い時に読んでおくんだった。
写真は錦木 pic.twitter.com/CxTUDlQeYU
「黒いトランク」鮎川哲也さんの大傑作ですけど最初に読む鮎川作品としてはお薦めできません。ハードだと思います。長編なら「憎悪の化石」「黒い白鳥」。それより短編集の「五つの時計」をお薦め。どれもいい作品ですよ。取っつきやすいです。「黒いトランク」で鮎川さん嫌いになったら勿体ないです。
— たけし(ミステリと猫が好き) (@hira66434538) 2017年8月12日
関連作品にも気を配りつつ、じっくり楽しもう!
今回紹介していくのは鬼貫警部シリーズの長編作品。
読み始めてもしも挫折しそうになってしまったら、他の作品や短編集などから入るのも手かもしれません!
タイトルだけだと順番が全くわからないので、今回も刊行順にシリーズの順番を整理していきます!
【鮎川哲也】鬼貫警部シリーズ順番とあらすじ!
鬼貫警部シリーズは、長編全17作品です!早速順番紹介していきます٩( ''ω'' )و
ペトロフ事件
ペトロフ事件 鬼貫警部事件簿―鮎川哲也コレクション (光文社文庫)
- 作者: 鮎川哲也
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2001/07
- メディア: 文庫
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
巨額の財産を狙った殺人か?旧満州、大連近郊でロシヤ人富豪イワン・ペトロフが射ち殺される事件が起きた!
容疑者は三人の甥、アントン、ニコライ、アレクサンドルとその恋人たち。だが、彼らには一人残らず堅牢なアリバイがあった!
鬼貫警部は得意のロシヤ語をあやつり、粘りづよく捜査する。…はたして満鉄の時刻表は何を語るのか?本格推理の巨匠初の長編にして、時刻表トリックの傑作。
黒いトランク
汐留駅でトランク詰めの男の腐乱死体が発見され、荷物の送り主が溺死体となって見つかり、事件は呆気なく解決したかに思われた。
だが、かつて思いを寄せた人からの依頼で九州へ駆けつけた鬼貫の前に青ずくめの男が出没し、アリバイの鉄の壁が立ち塞がる……。
作者の事実上のデビューであり、戦後本格の出発点ともなった里程標的名作!
憎悪の化石
熱海の旅館で湯田真壁なる男が殺された。所持品から特定の人物を脅喝していた疑惑が浮上、湯田に恨みを持つ者を絞り込む捜査陣だが、疑いのある人物にはすべてアリバイが成立していた。
捜査は行き詰まり、バトンは警視庁の鬼貫警部に委ねられた。1ダースの容疑者を相手に鬼貫の執拗な捜査が始まったが、その真犯人とは―。
第十三回日本探偵作家クラブ賞受賞作。
黒い白鳥
久喜駅手前の線路沿いで屍体が見つかった。身許は東和紡績の社長、死因は銃殺と判明。疑いの目は、経営側と対立する労働組合や、金で繋がる新興宗教に向けられるが、捜査は難航する。
そんななか、鬼貫警部は「ある証拠」に着目して九州へ向かう。そこで得たものとは―。
人それを情死と呼ぶ
人それを情死と呼ぶ 鬼貫警部事件簿―鮎川哲也コレクション (光文社文庫)
- 作者: 鮎川哲也
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2001/07
- メディア: 文庫
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (10件) を見る
人は皆、警察までもが、河辺遼吉は浮気の果てに心中したと断定した。…しかし、ある点に注目した妻と妹だけは、偽装心中との疑念を抱いたのだった!
貝沼産業の販売部長だった遼吉は、A省の汚職事件に関与していたという。彼は口を封じられたのではないか?
そして、彼が死んでほくそ笑んだ人物ならば二人いる。―調べるほどに強固さを増すアリバイ。驚嘆のドンデン返し。美しい余韻を残す長編。
砂の城
早朝の鳥取砂丘に突き出た“足”。マネキンかと思われたその足は女性のものだった。被害者は高校の女性教師、一緒にいたはずの男は失踪していた。
容疑者として浮かんだのは、かつて被害者と交際していた画家。しかし、その男には鉄壁のアリバイが。捜査は行き詰まり、名刑事・鬼貫に依頼がきた。
容疑者と鬼貫の熱き攻防。真犯人は誰か。鬼貫警部シリーズの名作。
偽りの墳墓
浜名湖東岸の温泉街で、土産物屋のおかみ・いくが首つり死体で発見された。自殺を偽装した痕跡があったことから、多額の保険金を掛けていた夫・捨松が疑われるが、アリバイが崩せない。
さらに、保険会社の依頼でいくの死を調べていた美人調査員が殺される、第二の事件が発生。やはり真犯人は捨松なのか!?
ところが、事件当日いくを訪ねてきていた第三の男の存在が浮上して…。巧緻を極めたトリックに鬼貫警部が挑む、著者中期の傑作。
死のある風景
結婚を控えた姉が突如失踪、遠く九州からの一報を受けて阿蘇へ赴いた妹美知子は、自殺者が姉であると確認するに至る。
また、金沢の内灘海岸で婚約者と旅行中の看護婦が射殺体で発見されるが、兇器は上野駅の構内に。
次第に両事件を包含する広汎な犯罪の構図が浮かび上がる。鬼貫警部が名探偵ぶりを遺憾なく発揮する雄編。
宛先不明
秋田市内の公園で男性の絞殺死体が発見された。被害者は東京の印刷会社勤務のサラリーマン。東北旅行の最中、何者かに電話で呼び出され殺害されたと判明した。
捜査線上に浮かんだ容疑者には、しかし、鉄壁のアリバイがあった。行き詰まった捜査に難事件を解決して来た鬼貫警部が乗り出した。
準急ながら
準急ながら 鬼貫警部事件簿―鮎川哲也コレクション (光文社文庫)
- 作者: 鮎川哲也
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2001/08
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
はたして、奇怪な殺人事件を解く鍵はどこにあるのか?
雪深き北海道・月寒で瀕死の怪我人を助けた海里昭子。その美談が十数年後、新聞に採り上げられた。
一方、愛知県・犬山で、経営不振にあった土産物屋店主が何者かに刺殺される事件が。だが驚いたことに、被害者の鈴木武造は、出身地・青森で健在だとの情報が入った!?―
一見無関係な事件がダイナミックに絡みあう。そして、鬼貫警部を悩ませるのは鉄壁のアリバイ。
積木の塔
東京・目黒の喫茶店で中年セールスマンが毒殺された。前の会社が倒産し、ようやく再就職が決まり、勤め始めた矢先の出来事だった。
白昼、しかも入手困難な青酸カリを使った犯罪に、解決も時間の問題と思われた。しかし、毒を仕込んだ犯人と思われた女は、数日後、無惨な死体で発見された。
仕組まれた完全犯罪、鉄壁のアリバイ……。鬼貫警部がまたも難事件に挑む。
鍵孔のない扉
徹頭徹尾、謎に満ちた長編!声楽家で野性的な美貌をもつ久美子と、その夫で伴奏ピアニストをつとめるさえない男・重之。
この音楽家夫妻に生じた愛情の亀裂を発端に殺人事件が発生した。被害者は久美子の浮気相手と思われる放送作家だった。事件は華やかな芸能界の裏面に展開。
犯人確実と目された重之の容疑が晴れると、捜査は混迷の一途を辿る。やがて、大胆にも、犯人は第二の殺人を予告してきた!
―主任警部・鬼貫は、捜査線上に残った人物のアリバイを崩すため、単身列車に乗りこんだ。
風の証言
井之頭公園に隣接する植物園で音響会社の技師とバレエダンサーが惨殺された。
技師は産業スパイ糾弾の矢先だったと判明するが、スパイ当人は固なアリバイを楯に犯行を否認。やがて別の真犯人を示唆する証言も飛び込んでくる。
膠着していく難局に敢然と挑む丹那刑事、そして鬼貫警部が轗軻不遇の末に得た決定打とは?
戊神はなにを見たか
戌神はなにを見たか 鬼貫警部事件簿―鮎川哲也コレクション (光文社文庫)
- 作者: 鮎川哲也
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2001/12
- メディア: 文庫
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
本格推理の魅力に充ちた傑作長編。―東京・稲城市の櫟林で小日向大輔の刺殺死体が発見された!物証は、外国人の顔が刻まれた浮彫と、小日向の胃に未消化のまま残されていた瓦煎餅のみ。
捜査陣の地道な努力によって、同業のカメラマン・坂下護が浮かびあがるが…犯行時刻、坂下は推理専門誌の仕事で、乱歩生誕の地・三重県名張市にいたと主張するのであった!
アリバイ崩し、遠隔殺人トリック、改綴文などを盛り込んだ、重量級推理小説。
沈黙の函
落水周吉と茨木辰二は、掘り出し物の中古品も商うレコード店を共同経営している。仕入れ担当の落水は、函館の製菓会社副社長宅で珍しい初期の蝋管レコードを見つけた。
蝋管レコードには古い手紙が付いていたが解読不能、何が吹き込まれているのかも不明だった。引き取りに再度出向いた落水は、函館駅からレコードを発送したまま行方不明に。
無事上野駅に到着した梱包をほどいてみると、中には落水の生首が! 鬼貫警部の名推理。
王を探せ
だから、どの亀取二郎が犯人なんだ!?―その亀取二郎は、二年前の犯罪をネタに恐喝されていた。耐えきれず、彼は憎き強請屋・木牟田を撲殺する…。
警察が被害者のメモから掴んだのは、犯人が「亀取二郎」という名前であること。だが、東京都近郊だけで同姓同名が四十名。
やっと絞りだした数人は、みなアリバイをもつ、一筋縄でいかない亀取二郎ばかり。鬼貫・丹那のコンビが捜査するなか、犯人は次なる兇行に及ぼうとしていた。
死びとの座
一人めの被害者は、芸能人のミッキー中野こと秋葉原好一だった!彼は東京・中野区の公園に置かれたベンチに座っているところを、拳銃で撃ち抜かれて息絶えていた。
―捜査陣は、つぎつぎに出現する密疑者に困惑する。スチュワーデス、フリーのルポライター、ライバルの同業者たち…動機をもつ人物が多すぎるのだ。
鬼貫警部は北へ西へと奔走し、彼らのアリバイ工作を崩そうとするが、やっと嘘を見破っても、即犯人検挙とならないから厄介だ。
以上、17作品です!
【鮎川哲也】鬼貫警部シリーズ順番とあらすじまとめ
鮎川哲也さん『鬼貫警部シリーズ』の順番紹介でした!
戦後本格推理小説の巨匠、鮎川哲也さんの人気シリーズ。今回紹介したシリーズ作品以外にも、『リラ荘殺人事件』や、短編集の『五つの時計』など有名作品がたくさんあります!
本格推理小説は好きだけど、鮎川哲也さんの作品はまだ読んでいない方!
まずは一冊手に取ってみて、お気に入りの作品を探してみて下さいね٩( ''ω'' )وそれではー!