今村昌弘さんの『魔眼の匣の殺人』の内容が気になる!でもネタバレは嫌なのでさらっとしたレビューを読みたい!とお考えの方。こんにちは、あべし(@honjituno)です。
今日は今村昌弘作品の読書レビュー記事!
今村昌弘『魔眼の匣の殺人』を読んでみました!
今村昌弘『魔眼の匣の殺人』 #読了
— あべし📚ブックチューバー (@honjituno) 2019年7月12日
シリーズ第二弾❗️前作『屍人荘の殺人』と同じくクローズドサークルものだけど、本作は○○○ではなく予知能力が登場⁉️
今回もバリバリの本格ミステリでした✨読みながらふと綾辻さんの『水車館』が頭をよぎったり📚✨そしてあの終わり方…次回作も楽しみです😊✨ pic.twitter.com/bcktazOpJF
シリーズ第2弾!今回もクローズド・サークルだけど…〇〇〇じゃなくて予言が登場!?
『娑可安湖集団感染テロ事件』から数ヶ月。
テロ被害者の葉村譲と剣崎比留子は、謎の組織・班目機関に関する情報を集めていた。
以前組織のある施設で超能力研究が行われていたことを知り、『魔眼の匣』を訪れる。
時を同じくして集まった9人の男女。
その施設の主、預言者のサキミは彼らに『あと二日のうちに、この地で四人死ぬ』と予言した。
外へと繋がる橋が焼け落ち、クローズド・サークルが完成してしまい、
予言の通り一人、また一人と犠牲者が出てしまう…。
予言を阻止することは不可能なのか。それとも…。
今回も物語のあらすじやおすすめポイントを紹介しつつ、ネタバレなしでレビュー記事を書こうと思います!
※YouTube動画でも紹介しています!合わせてどうぞ!
【今村昌弘】『魔眼の匣の殺人』をネタバレなしで紹介します!【クローズド・サークル×予言ミステリ/書評】
【書評】今村昌弘『魔眼の匣の殺人』を読んでみたのでネタバレなしでレビュー!【クローズド・サークル×予言ミステリ】
今回は今村昌弘『魔眼の匣の殺人』を読んでみました!
魔眼の匣の殺人やっと出会えた🥺
— ツナ@BUMP大余韻 (@giraffe_gensun) 2019年2月19日
読むぞおおおおお
衝撃のデビュー作の続編です!物語の真相などネタバレなしでレビューします!まずはいつも通り内容紹介をしていきます!
『魔眼の匣の殺人』あらすじ紹介!
その日、“魔眼の匣"を九人が訪れた。人里離れた施設の孤独な主は予言者と恐れられる老女だ。
彼女は葉村譲と剣崎比留子をはじめとする来訪者に「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」と告げた。
外界と唯一繋がる橋が燃え落ちた直後、予言が成就するがごとく一人が死に、閉じ込められた葉村たちを混乱と恐怖が襲う。さらに客の一人である女子高生も予知能力を持つと告白し――。
ミステリ界を席巻した『屍人荘の殺人』シリーズ第二弾。
衝撃のデビュー作『屍人荘の殺人』続編!
今回紹介するのは今村昌弘『魔眼の匣の殺人』です。
衝撃のデビュー作から1年と少し。ついに待望のシリーズ第2弾が登場してしまいました!
前作『屍人荘の殺人』はこのミステリーがすごい!2018年版【国内編】で1位に輝くなど、著者デビュー作にして本格ミステリー界を震撼させた傑作!
面白さも衝撃でしたが、何より衝撃だったのはクローズド・サークルの原因となった〇〇〇でしたね。(ネタバレなのでふせておきます笑!)
そんな作品のシリーズ続編、しかも前作が続編をほのめかす結末だったということもあり、まさに『待望』という言葉がぴったりの作品なのでした!
屍人荘の殺人で衝撃を受けてから今村先生の作品は絶対に読むと決めていて、やっと購入した魔眼の匣の殺人。
— 🧸由利-ゆり- (@mezzoforte_yr) 2019年3月11日
デビュー作の屍人荘の殺人は神木くんと私の大好きな美波ちゃんが実写で出演するらしいので是非☺️☺️ pic.twitter.com/ax6t7V5XNF
前作『屍人荘の殺人』は映画化も決定しているよ!まず前作を読み終えてから『魔眼の匣の殺人』へ!
【おすすめミステリ】今村昌弘『屍人荘の殺人』ネタバレなしで紹介!【衝撃のクローズドサークル!?/書評】
魔眼の匣の殺人は『予言ミステリ』!?
前作に引き続き、本作も実はクローズド・サークルものです!
主人公たちは無事に魔眼の匣を訪れることが出来ましたが、唯一外界へと通じる橋が燃え落ちてしまい、脱出不可能なクローズド・サークルが完成してしまいます。
今回は〇〇〇じゃない、割と普通のクローズド・サークル!
ただし!クローズド・サークルは割と普通なのですが(二度目)、本作も前作同様に普通の本格ミステリじゃない変わった要素が盛り込まれています!
それは『予言』です!
冒頭でもあらすじでも紹介した通り、魔眼の匣へと集まった9人に対し『あと二日のうちに、この地で四人死ぬ』という予言が降りかかってしまうのです…!
『えっ?それじゃあミステリーじゃなくて、ファンタジーとかSFなのでは!?』と思われるかもしれませんが、そこは安心してください!
SF的要素を含む通常ではありえない状況の中、本作でも殺人事件(しかもバリバリ本格なやつ)が発生してしまいます!
クローズド・サークルという誰もどこへも逃げられない状況の中、予言の通り一人、また一人と犠牲者が増えていく…。
今回作中では、比留子が指摘する『クローズド・サークルは殺人に不向き。なぜなら犯人もその場にとどまることになるから。』という現実に即した解釈が登場します。
誰も逃げることが出来ない状況で殺人なんか起こったら、その中に犯人がいることなんてバレバレですよね!
でも今回の場合は、そんなクローズドな状況下だけど殺人が起こる理由として『予言』があるからだと、普段は『ミステリだからね…。』とさらっと流してしまう部分にも説明があり、とても説得力がありました。
予言という超自然的なものを設定しつつ、見事本格ミステリーと融合しているのです!
本作も相変わらず絶望的な状況です。
ですが葉村、比留子の探偵コンビはその予言に立ち向かいます。
はたして2人に予言を阻止することは出来るのか…??
【新刊案内】
— 大垣書店★ミステリ館 (@mystery_ogaki) 2019年2月19日
今村昌弘@Imamura1985『魔眼の匣の殺人』@shijinnsou(東京創元社)
『屍人荘』の衝撃再び!今回用いられるSF的ガジェットは的中率100%の予言と未来視。4人の死を宣告されたクローズドサークルにおいて、登場人物がとりうる行動を本格の枠組みで描いた前作に肩を並べる傑作です。 pic.twitter.com/5zabHXMR0m
クローズド・サークル×予言のコラボは最”恐”!でも面白かった…!
次回作も…あり!?
デビュー作『屍人荘の殺人』で衝撃を受け、本作『魔眼の匣の殺人』を読み、完全にシリーズファンになってしまいました。
本作もSF要素もありつつバリバリな本格ミステリということで、特に終盤畳みかけるように明かされる真相に驚かされました!
本格繋がりというわけではありませんが、本作を読んでいてふと綾辻行人さん館シリーズ『水車館の殺人』が頭をよぎりました。
ちなみにこちらもシリーズ第2作。著者の今村さんが意識されていたかは確かではありませんが、そんなオマージュがもしあったとしたら綾辻ファンとして嬉しいなと思いました。
そしてさらに嬉しいことに…どうやら第3弾もありそうな雰囲気です!
詳細は語れませんが、未読の方はぜひ最後まで読んでみて下さい。
シリーズ最大の謎である『班目機関』。本作で少しだけ明らかになった部分もありましたが、まだまだ謎は深まるばかりです。
このまま長期シリーズ化していけば、シリーズ間に張られるような長めの伏線もあったりするのかななんて期待もしてしまいます!
魔眼の匣の殺人、読みました。
— 納豆 (@19951021Rai) 2019年2月21日
様々な要素が詰め込まれており、前作と比べると若干複雑かな?
設定を活かしきる手腕が相変わらず素晴らしい。
班目機関の謎や比留子と葉村の関係などシリーズとしてのストーリーも進行しており、次回作が今から楽しみです。
気が早いけどすでに第3弾を読みたくなっています!次回作はどんな衝撃が待ち受けているのかな…!?
まとめ
今村昌弘『魔眼の匣の殺人』をネタバレなしでレビューしてみました!
衝撃のデビュー作の続編!予言というSF的要素を含むことでデビュー作に負けず劣らずの衝撃&傑作となっていました!
どうやら次回作もありそうです!前作『屍人荘の殺人』の映画公開も控えていますので、第3弾が登場するまでにぜひ再読してみて下さいね!
最後に!第1作『屍人荘の殺人』は実はAudibleでオーディオブックになっています!無料体験であわせてどうぞ!!それではー!