こんにちは、あべし(@honjituno)です。
最近、ブラックなニュースがメディアで多いですね。今日は石田衣良さんのIWGPシリーズ新刊の紹介です。
石田衣良さん最新刊
— 三省堂書店池袋本店 (@ikehon_sanseido) 2016年8月2日
『西一番街ブラックバイト』
入荷しました!
池袋ウエストゲートパークⅫ
…ええと、12! pic.twitter.com/jHXWq3BOIu
※Youtubeにもシリーズ解説動画をアップしています!合わせてどうぞ!
【石田衣良】『池袋ウエストゲートパークシリーズ』解説!【だいたい5分で紹介シリーズ】
ブラックについて考えよう。『西一番街ブラックバイト』を読みながら。
今日、電通に厚生省が強制捜査に入ったというニュースがありましたね。石田衣良さんの新刊を読んだら、内容がタイムリーすぎて驚愕しました。その新刊とは、『西一番街ブラックバイト』です。
小説は短編集なので、4つのお話が収録されています。どれも池袋で起こっているトラブルを主人公の真島誠が解決していくというスタイルなのですが、どのトラブルも今現実に問題になっていることが多く取り上げられています。
そこで今回のトラブルは『ブラック企業』。悲しけど、ブラック企業の説明はしなくてもいいよな(マコト風 )。
ぼくは以前SEやっていて、うつで体調崩して会社やめて、最近元気になって今にいたるので、かなり感情移入して読んでしまいました。
お話の中で今まさに自殺しようとしてしまう若者が出てくるんですけど、その心理描写というか、言ってる事わかるわ~と。
世の中に、『つらいならやめちゃえばいいじゃん論』ってありますよね。
でも、そんな簡単にやめられたら、死のうと思うほど追いつめられないわけで。。。
今の若者って、就活で正社員になる前に、大卒の年収1年分ぐらい奨学金で借金抱えていて、そして1社に受かるために100社ぐらい落ちていて。
で、これがわりと普通の水準というから驚きですよね。
ようやくつかみ取った社会的身分。そこでがむしゃらに頑張るの当たり前です。ここで頑張れなかったら、他に居場所なんてないと思い込んでしまうのも当たり前。
リアルに考えればそんな簡単なことではないのは明らかなのにね。
でも、世の中の働き方に対する考え方が少しづつ変わっていけば、そんな思い込みから解放されて、救われる若者は絶対にいるはず。残業規制で今の状況が一変するとは思いませんが、遠い道のりの最初の一歩になったらいいなと思います。
まとめ
今回この本を読んで、少しこの問題と向き合えた気がします。
今回の新刊でIWGPシリーズ12作目!どれから読んでも大丈夫ですが、1作目から読みたいからはこちらをどうぞ!おススメです。それではー!