こんにちは、あべし(@honjituno)です。
今日はミステリー小説の最高のブックガイドの読書レビュー記事です!
有栖川有栖・磯田和一著『有栖川有栖の密室大図鑑』を読んでみました!
国内外の「密室」、解き明かします!
— ブクログ 読書管理アプリ (@booklogjp) 2019年3月19日
「密室」にフォーカスし、イラストともにまとめた異色のブックガイド。有栖川有栖さん著、磯田和一さんイラスト『有栖川有栖の密室大図鑑』が本日発売です。文章を読んで想像したあの「密室」が目の前に現れる!
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東西の密室41作品が大集合!あの密室もこの密室もイラストで楽しめる『密室ファン』必読の一冊です!
今回もおすすめポイントを紹介しつつレビュー記事を書こうと思います!
※Youtube動画でも紹介しています!合わせてどうぞ!
【おすすめブックガイド】『有栖川有栖の密室大図鑑』紹介してみた!【絵になる密室ミステリ41作品収録/書評】
【書評】『有栖川有栖の密室大図鑑』を読んでみた!【絵になる密室41作品収録!】
今回は有栖川有栖・磯田和一著『有栖川有栖の密室大図鑑』を読んでみました!
有栖川有栖さんデビュー30周年を記念して東京創元社さんより復刊された一冊です!
有栖川有栖先生の文庫最新刊『有栖川有栖の密室大図鑑』が好評発売中ニャ! https://t.co/jlyKatmp3f
— 東京創元社営業部 (@tsogen_eigyo) 2019年3月21日
おもしろいミステリがたくさん紹介されてるニャ。入門書にも最適ニャ!
ご来社いただいた著者とメガくらりで一緒に記念撮影。創元推理文庫版には、新解説と書き下ろしあと書きを収録しています。 pic.twitter.com/pBdxh4uie5
ミステリ好きにはワクワクが止まらないタイトル!まずはいつも通り内容紹介をしていきます!
『有栖川有栖の密室大図鑑』概要紹介!
本格ミステリの魅力的な要素のひとつ、密室トリック。犯行状況を思い浮かべたり、作品に挿入されている図版に心躍らせたりする読者の方も多いはず。
本書は、1892年~1998年に発表された国内外の名短編、名長編、中でも魅惑的な密室が登場する作品を有栖川有栖がセレクトし、磯田和一の詳細なイラストとともに贈るブックガイドである。
発表順に “世界最初の長編密室ミステリ”といわれるイズレイル・ザングウィル『ビッグ・ボウの殺人』をはじめ全41作を紹介。密室ファン必携の書。
厳選された『東西密室ミステリー』が41作品収録!
今回紹介するのは有栖川有栖・磯田和一著『有栖川有栖の密室大図鑑』です。
タイトルに『密室大図鑑』とあるので一見『密室マニア向けの本かな?』と思ってしまいますが、そんなことはありません!
密室ミステリー好きはもちろん、本格ミステリー好きな方、有栖川作品ファンの方々は必読の一冊でした!
今回は書き下ろしの新作!ということではなくて、もともと現代書林社さんより刊行されていた作品。
その後が新潮文庫版として文庫化され、今回有栖川有栖さんデビュー30周年を記念して創元推理文庫から復刊されました。
1892年~1998年に発表されたものの中から有栖川有栖さんによって選び抜かれた東西41作品(うち1作は有栖川作品『スウェーデン館の謎』)が、磯田和一さんのイラストとともに紹介されています!
長編作品だけではなく、短編作品も収録されているよ!
あの密室もこの密室もイラストで楽しめる!
本書の見どころは何といっても磯田和一さんのイラスト!あの密室もこの密室もイラストとして視覚的に楽しむことが出来るといわれたらもう読むしかありません!
ミステリを読んでいて上手く頭の中で視覚化できずにもやもやすることがあるのですが、『すべてがFになる』のイラストを見て『そうか!こんな感じだったのか!』と時間差でスッキリできました笑。
このように一度読んだことがある作品のイラストは『へぇー!こんな感じになってたのか!』と驚きながら楽しめるし、未読作品についても読みたい欲がどんどん膨らみますよ!
有栖川有栖の密室大図鑑を読んでる。ミステリ好きと言いながら古典物にほとんど手を付けてない新規素人だから、密室大図鑑で古典名作の知識が手っ取り早く取得できる!と思ったら大間違い(笑)全くネタバレなしの、言わば問題編だけ。余計全部読まなきゃ眠れないじゃないか!まんまと読みたくなる…
— あや (@pokkari_tsukiga) 2016年1月29日
有栖川さんの解説+イラストでこれだけ深掘りされているのに、ネタバレ一切なしという親切さもおすすめポイント!
未読作品に次々出会える最高のブックガイド!
冒頭から41作品収録されていると書き続けているのでお気づきかと思いますが、実際に読んでみた感想として、最高のブックガイドに仕上がっています!
それはただ41作品収録と大量の作品が紹介されているからではありません。
本書は作品紹介・解説文(ネタバレなし)とイラストで構成されているのですが、その解説文の中で関連する作品がぞくぞく紹介されています。
ある作品の紹介文を読んでいたはずが、気がついたら2作、3作、4作品と芋づる式に増えていく…。
有栖川さんがまえがきにも書かれている通り、未読作品のタイトルが出てくるたびに『よし!いつか読もう!』と思っている自分がいました笑。
私は本書を研究書として書いたつもりはない。ブックガイドであり、一種のエッセイであり、密室ミステリへの招待状となればよい、と考えて筆を進めた。
また、未読の作品に興味を抱いた方が『お前がトリックを明かさないから、がまんできずに本を買って読んだよ。』と言ってくださることを狙ったので、どうかご理解いただきますように。(p.20)
とりあえず今回取り上げられたタイトルを本棚に収めておきたい…。
密室大図鑑というだけあって、密室ミステリに関する豆知識も惜しみなく紹介されています。
『世界最初の長編密室ミステリ』はイズレイル・ザングウィル『ビッグ・ボウの殺人』だということや、ジャック・フットレルとタイタニック号のエピソードなどなど。
『少しミステリに詳しいかも…フフフ』とか思ってましたが、まだまだ知らないことが多すぎでした。
少し反省したので、これからもひたすら作品を読み続け、読み終えたらブログやYoutubeで紹介していきます。精進あるのみです!
『有栖川有栖の密室大図鑑』読了。
— HIRO (@adjgptwmjgadjgj) 2019年4月30日
新潮文庫でこれを読んで色んな作品を読んだな。それでもまだまだ読んでいない作品もあるから楽しみはあるな~😄
密室だけでなくアリバイトリックとかで同じような本を書いてくれないかな😄 pic.twitter.com/9h8arRHcQi
別テーマでの新作を期待してしまう!作家さんのエッセイってどうしてこんなに面白いのでしょうか!一度この本を読んでしまったら密室ミステリを読まずにはいられない…ハズ!
まとめ
有栖川有栖『有栖川有栖の密室大図鑑』をレビューしてみました!
有栖川さんによって選び抜かれた東西41の密室がイラストとともに紹介されています!
最後に嬉しい悲鳴を上げて頂きたくてこっそり紹介。
ここまでずっと『41作品が収録!』とお伝えしてきましたが、あとがきを読んでみて下さい!プラス9作品紹介されています!
もちろん有栖川さんセレクトです。どの作品が紹介されているかは実際に読んで確かめてみて下さいね!
最高のブックガイドは、最後まで最高の仕上がりとなっていたのでした。積読が大変なことになってしまうと思いますが、ミステリー好きな方はぜひ手に取ってみて下さい!
最後に!同じく有栖川さんデビューほぼ30周年で出版された『こうして誰もいなくなった』の紹介動画も公開しています!ぜひ合わせてチェックしてみてください!それではー!
【有栖川有栖】『こうして誰もいなくなった』ネタバレなしで紹介します!【デビュー30周年で完成した有栖川作品見本市/書評】