こんにちは、あべし(@honjituno)です。
今日は東野圭吾作品の読書レビュー記事!
東野圭吾『白馬山荘殺人事件』を読んでみました!
#おすすめ小説 #読了
— リナ@読書ブロガー (@livingwithbook) 2018年3月16日
「白馬山荘殺人事件(東野圭吾)」
密室殺人と暗号という古典的な謎解きがザ・ミステリーという感じで面白かった(*´ω`)
東野圭吾さんの初期の頃の作品なので、今の作風とは少し違うのかも。
でも至るところにひねりがあって最後まで楽しめました👍 pic.twitter.com/iPVwUa2Vto
東野圭吾デビュー第3作の初期作品!密室やマザー・グースなど本格ミステリー要素たっぷりの一冊!
1年前の冬、信州白馬のペンション『まざあ・ぐうす』で兄が自殺した。
『マリア様はいつ帰るのか』という言葉を残して…。
兄の死に疑問を持ったナオコは友人のマコトと共に『まざあ・ぐうす』を訪れる。
ペンションに滞在していた兄は、各部屋に飾られているマザー・グースの唄の謎を探っていたという。
毎年常連客が訪れるそのペンションには一体どんな秘密が隠されているのか…。
今回も物語のあらすじやおすすめポイントを紹介しつつ、ネタバレなしでレビュー記事を書こうと思います!
【書評】東野圭吾『白馬山荘殺人事件』を読んでみた!【怒涛のマザー・グース!デビュー第三作の初期本格ミステリー!】
今回は初期の東野圭吾作品『白馬山荘殺人事件』を読んでみました!
物語の真相などネタバレなしでレビューします!まずはいつも通り内容紹介をしていきます!
『白馬山荘殺人事件』あらすじ紹介!
1年前の冬、「マリア様はいつ帰るのか」という言葉を残して自殺した兄・公一の死に疑問を抱く女子大生ナオコは、新友のマコトと兄の死んだ信州白馬のペンション『まざあ・ぐうす』を訪ねた。
マザー・グースの唄に秘められた謎。ペンションに隠された過去とは?
暗号と密室トリックの謎に挑む、気鋭の本格推理力作。
デビュー第三作の初期本格ミステリー!
今回紹介するのは東野圭吾『白馬山荘殺人事件』です。
本作は1986年に出版された東野圭吾デビュー第三作の初期作品!今から30年以上も前の作品でしたが、言葉遣い含めほとんど古さを感じませんでした。
デビュー作『放課後』と第二作『卒業』は学園が舞台のミステリーでしたが、本作の舞台は学園ではありません!
タイトルの通り信州白馬の山荘が舞台。その他の東野圭吾初期作品と同じように、王道本格ミステリーです!
東野圭吾三作目「白馬山荘殺人事件」読みます。 一作目二作目の「放課後」「卒業」は読みましたが、本格ミステリー小説って印象を受けましたッ!初期の頃はこういう作品が多いのかな? pic.twitter.com/WQJrXuGLkC
— スカーフェイス【デイトレーダー】 (@OOKAMI_TRADER) 2017年5月13日
初期作品は現在の作風とは随分印象が違っているよ!文庫版あとがきにも書かれている通り本作は『学園ものから飛躍する一つの転機』となった作品!
〇〇山荘、マザー・グース、密室殺人!
先ほども紹介した通り、本作は〇〇山荘と名のつく山荘が舞台…。
密室殺人、マザー・グース(ペンションの名前にもなっている)、さらにパラパラと読み進めていくと、山荘の見取り図がついていたり…。
これでもかというほど、本格ミステリー要素がたっぷりなのです!
どんな作品か全く知らない段階でも、本格ミステリー好きならスルー出来ない魅力にあふれています!
それに加えて信州白馬が舞台など、当時流行していた社会派トラベルミステリーの要素もさりげなくブレンドされてるよ!
本格ミステリー要素の中で最も注目すべきはマザー・グースです。
マザー・グースといえばアガサ・クリスティーの代表作『そして誰もいなくなった』など、古典ミステリーの時代から多くの作品で扱われてきました。
これだけ王道本格ミステリーの設定を用意しておきながら、実はマザー・グースの歌詞通りの見立て殺人…は起こりません!
ネタバレになりそうなので詳細は語りませんが、本作では見立て殺人としてのマザー・グースではなく、『暗号』としてのマザー・グースとして登場します。
白馬山荘殺人事件なんでもっと早く買わなかったんやろうって思うほどマザーグース。
— 陸の孤島と雪の館 (@tamiful_JAPAN) 2018年11月5日
マザー・グースに関する情報が豊富で読んでいて面白かった!マザー・グース系が好きな方にぜひおすすめしたい作品!
終盤での伏線回収がすごい!
本格ミステリーの魅力にあふれていると書きましたが、本作はストーリーももちろん面白いです!
特に終盤での伏線回収、ストーリー序盤から提示されていた謎が次々と明かされていく様は見事というよりほかはありません!
ストーリーの二転三転とか当たり前だし、読者が終盤になると忘れてしまうような謎もしっかり拾ってくれていたので、読後はとてもスッキリでした。
東野圭吾初期作品には隠れた人気作・名作が多いと噂されますが、本作も間違いなくそのうちの一作だと思います。
読書してたらこんな時間に(>_<)
— hoketusugi (@hoketu18w) 2011年10月18日
東野圭吾の白馬山荘殺人事件、エピローグがヤバすぎる!
本編の伏線しっかり拾っていただき大変スッキリo(^o^)o
デビュー3作目のクオリティとは思えません…笑。結末まで全て内容を知ったうえでもう一度読み直したくなる作品でした!
まとめ
東野圭吾『白馬山荘殺人事件』をネタバレなしでレビューしてみました!
マザー・グースを扱った東野圭吾デビュー三作目の本格ミステリーです。
本格ミステリー好き、特に『マザー・グース系』の作品をお探しの方はぜひ手に取ってみて下さい!
ただ今『いまさら読書』という企画で過去の人気作品を発掘中です!今後もいまさらな名作・人気作をレビューしていきますので次回もレビューをお楽しみに!それではー!