こんにちは、あべし(@honjituno)です。
今日は東野圭吾作品の読書レビュー記事!
東野圭吾『宿命』を読んでみました!
東野圭吾『宿命』#読了
— あべしぃ📚ブックチューバー (@honjituno) June 18, 2020
1990年発表の長編作品📚!『流星の絆』や『白夜行』など、後に続く東野圭吾作品の原点とも言われている初期の名作!
かなり好きな作品で今回2度目の読書でした✨ミステリー要素以外の意外性を追求したといわれるラストもとても良かったです。またいつか再読したい作品です😊! pic.twitter.com/JVAFzn7EKd
ラストの衝撃!これを読まずして東野圭吾は語れない…!?その後の東野圭吾作品の原点となった名作を紹介!
今回も物語のあらすじやおすすめポイントを紹介しつつ、ネタバレなしでレビュー記事を書こうと思います!
※こちらの作品はYouTube動画でも書評しています!ぜひこちらもチェックしてみて下さい!
【書評】東野圭吾『宿命』を読んでみた!【後に続く東野圭吾作品の原点となった名作をレビュー】
今回は初期の東野圭吾作品『宿命』を読んでみました!
物語の真相などネタバレなしでレビューします!まずはいつも通り内容紹介をしていきます!
『宿命』あらすじ紹介!
高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった男は、苦闘の青春を過ごした後、警察官となった。
男の前に10年ぶりに現れたのは学生時代のライバルだった男で、奇しくも初恋の女の夫となっていた。
刑事と容疑者、幼なじみの2人が宿命の対決を果すとき、余りにも皮肉で感動的な結末が用意される。
後に続く東野圭吾作品の原点となった名作!
今回紹介するのは東野圭吾『宿命』です。
本作は1990年に書き下ろし長編として出版された作品。
実は後に続く東野圭吾作品の原点となっているといわれている名作なのです!
初期作品を読んでおくと、『この作品はあの初期作品っぽい!』と楽しみの幅が確実に広がります!
東野圭吾の宿命、読み終わり。最後に急展開。なぞが一気に解決。この本が(流星の絆)の原点らしい。これも読んでみたい!
— みえこ (@creamieko) 2012年10月21日
【読了】『宿命』東野圭吾 最後の最後までミステリー。初恋もライバルも自分の人生も宿命。『白夜行』『幻夜』の原点と書かれた帯に納得。http://twitpic.com/374jql
— crispy (@checkzone) 2010年11月15日
東野圭吾「宿命」を読破。ミステリーの面白さはもちろんだが、あえて人間ドラマをメインに据えた構成が素晴らしい。科学と医療を話に上手く組み込むことで作品に深みが。「変身」の原点とも呼ぶべき作品。
— のん ृ( ′⌄‵ ृノ ृ) (@aidabotan) 2012年3月4日
流星の絆、白夜行、幻夜、変身…。ぼくは『変身』と『ラプラスの魔女』を思い浮かべました…。
ミステリー要素以外での意外性を追求!
著者の東野圭吾さんは、本作で『トリックなどミステリー要素以外での意外性』を追及されたそうです。
先ほども書いたようにその後の多くの作品に見られるようなドラマ部分について、とても丁寧に掘り下げられていると思いました。
本格ミステリーからの脱却と、その後社会派へと舵を切ることを予感させる作風…。
もちろん本格ミステリ要素がないわけではありませんよ!
本格推理小説としての要素はしっかりありつつ(もちろん今回も最後まで分からなかった…笑)、本作の重要な柱となるような意外性が盛り込まれています!
社会派の要素とまでは感じませんでしたが、このミステリ以外の意外性のおかげで作品がめちゃくちゃ面白くなってました!
ラスト一行のための作品!
本作はなんといってもラスト一行の意外性が半端ないです。
文庫本のあとがきにも書かれている通り、著者が『本作で一番気に入っている意外性であるラスト一行』と語っていて、しかも作品を書く前からその一行は決まっていたそうです!
ではその意外性とは何か…。
ネタバレになってしまうので詳細は語れませんが、それはタイトルの宿命に関わるもの。
#東野圭吾「#宿命」#読了。
— よっくん@読書垢 (@kitano0805) 2019年3月17日
事件解決後も残るページ数。事件云々より描きたいモノがあったって事だよね。ミステリに見切りをつけ人間ドラマを前面に押し出すようになった記念碑的作品な気がする。ラストの一文で落とすのもこの作品が最初かな。後続の名作には及ばないが独特の読後感をうんでますよね。 pic.twitter.com/2EgBkuQAsR
小学生からのライバル同士。その後、警察官となった和倉勇作と医者となった瓜生晃彦。そして事件をきっかけに再会した二人…。
二人にまつわる宿命とは…。
この物語のすべてがラスト一行のために用意されているといってもいいぐらいです。
その衝撃ぐあいを例えるなら、綾辻行人さんの館シリーズ第一作『十角館の殺人』を読んだ時…という感じです。(きっと分かって頂ける方もいるハズ…!)
またまたネタバレになってしまうので詳細は…(以下略)、物語終盤は畳みかけるようにラストに向かって一直線。
序盤から提示されてきた様々な謎は一つ残らず全てスッキリ!
そして駆け抜けるようにラスト一行にたどり着いた時、読者はタイトルに込められた意味を知ることになるのです。
衝撃で呆然とした後にじわじわとほっこりがやってきました(分かりにくくてすみません…笑)!いつかまた最初から読み返したいです!
まとめ
東野圭吾『宿命』をネタバレなしでレビューしてみました!
ミステリー要素以外の意外性を追求し、その後の東野圭吾作品の原点となった名作です!
ラスト一行に衝撃を受けタイトルの意味を知ってしまったら、きっとあなたも誰かにすすめたくなるハズ!
これを読まずして東野圭吾作品は語れません!未読の方はぜひ手に取ってみて下さい!
ただ今『いまさら読書』という企画で過去の人気作品を発掘中です!今後もいまさらな名作・人気作をレビューしていきますので次回もレビューをお楽しみに!それではー!