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【書評】アガサ・クリスティー『三幕の殺人』を読んでみた!【ネタバレなしレビュー】

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こんにちは、あべし(@honjituno)です。

今日は海外古典ミステリー人気シリーズの一冊をご紹介!

 

アガサ・クリスティー『三幕の殺人』を読んでみました!

今回はポアロが不在!?『ポアロシリーズ』第9作だよ!

今回も物語のあらすじやおすすめポイントを紹介しつつ、ネタバレなしでレビュー記事を書こうと思います!

【書評】アガサ・クリスティー『三幕の殺人』を読んでみた!【ネタバレなしレビュー】

今回は初期のポアロシリーズから一冊を紹介!アガサ・クリスティー『三幕の殺人』を読んでみました!

 

犯人やトリック、事件の真相などネタバレは一切なしでレビューします!

事前に読んでいてはいけない作品

絶対に事前に読んではいけない作品を紹介しておきます!

 

それは同じくポアロシリーズから『ポアロのクリスマス』です!

理由は読んでからのお楽しみ笑!三幕の殺人を読むまで絶対に読んではいけませんよ! 

『三幕の殺人』あらすじ紹介!

引退した俳優が主催するパーティで、老牧師が不可解な死を遂げた。数カ月後、あるパーティの席上、俳優の友人の医師が同じ状況下で死亡した。

 

俳優、美貌の娘、演劇パトロンの男らが事件に挑み、名探偵ポアロが彼らを真相へと導く。

 

ポアロが心憎いまでの「助演ぶり」をみせる、三幕仕立ての推理劇場。新訳で登場。

三部構成のストーリー!

『三幕の殺人』は、アガサ・クリスティーの人気シリーズ『ポアロシリーズ』第9作です。

 

タイトルの通りストーリーは第一幕からスタートする三部作で構成されています。

探偵役として俳優が登場するので、まるで一つの舞台作品を鑑賞しているような感じがしました!

ポアロシリーズなのにポアロ不在!? 

本作はポアロシリーズの第9作なのですが、ストーリーはほぼポアロ不在で進行していきます。

 

引退した俳優チャールズ・カートライトが主催したパーティーにて、カクテルを飲んだ参加者の一人が不可解な死を遂げました。

 

被害者は牧師。殺されてしまうような人物ではなく、また彼が使っていたグラスからは毒物は検出されなかったため殺人ではないとされました。

 

しかし、後日行われた別のパーティでも同じような状況でチャールズの友人の医師が毒殺され死亡。

 

第2の事件をきっかけにチャールズ含む3人で事件の真相に迫ることになりますが、そこにポアロはいません!

 

ポアロは最初のパーティーに出席しているためストーリー冒頭には登場しますが、事件の捜査にはほぼ関与せず…。

 

演劇で言うなら主役ではなく、舞台裏で舞台装置を扱っている感じですね!

本作におけるポアロの配役は『照明』と紹介されていますが、いつも通り最後はしっかりでした!

三幕の殺人 感想・評価!

最初の殺人はなぜ起こったんだろう…??と殺人の動機を考えながら読み進めました。

 

きっとそこから犯人へと繋がる手掛かりがつかめるだろうと思ったけど結局分からず、ニコチンによる毒殺と聞いてエラリー・クイーン『Xの悲劇』を連想してしまうことぐらいしかできませんでした笑。

 

ネタバレになってしまうので詳細は語れませんが、本作最初で提示される謎であり最大のポイントは殺人の動機です。

 

オリエント急行のような派手な舞台設定ではなく、地味な印象(!)なのは否定できませんが、他のクリスティー作品と同様、今回も意外な犯人、そして読んだ誰もが衝撃を受ける動機がありました。

 

またラストシーンも良かったです。思わず『そっか!』と声に出してしまいました笑!これまで紹介してきた通りポアロはあくまで裏方的に動きますが、照明に照らされた時のポアロの推理は圧巻でした!

今回もやはり最後まで犯人は分かりませんでした!次回作『雲をつかむ死』では犯人を当ててみたい…!

まとめ

アガサ・クリスティー『三幕の殺人』をネタバレなしでレビューしてみました!

 

ポアロ初期作品にしてポアロ不在でストーリー展開されるという少し変わった作品。

 

他のクリスティー有名作のような派手さはないものの、事件の真相が明らかになった時の衝撃度はさすがクリスティーという感じでした。

 

さてさて三幕の殺人に続くシリーズ第10作は『雲をつかむ死』。これでシリーズ初期の10作を無事読み終えることができそうです。読み終えたらレビュー記事を書きますのでぜひお楽しみに!

最後に!ポアロシリーズの作品順番についてまとめた記事を書いています!どの順番で読めばいいか分からないという方は合わせてどうぞ!それではー!

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