こんにちは、あべし(@honjituno)です。
5月10日!ついに第19回本格ミステリ大賞の結果が発表されました!
▶︎▶︎▶︎速報◀︎◀︎◀︎
— 本格ミステリ作家クラブ (@honkakumystery) 2019年5月10日
🎉第19回本格ミステリ大賞 決定!🎉
【小説部門】
『刀と傘』 伊吹亜門 (東京創元社)
【評論・研究部門】
『乱歩謎解きクロニクル』中相作 (言視舎)
第19回本格ミステリ大賞1位に輝いたのは伊吹亜門さん『刀と傘』でした!おめでとうございます!
というわけで、今回は昨日発表された本格ミステリ大賞の結果をランキングと合わせて紹介していきます!
【結果発表】第19回本格ミステリ大賞1位は伊吹亜門『刀と傘』でした!【ランキング順位もあわせて紹介】
今回は先日発表された第19回本格ミステリ大賞の結果についてご紹介!
冒頭でも紹介した通り、第19回の1位に輝いたのは伊吹亜門『刀と傘』でした!
受賞作書影。(黒) pic.twitter.com/WPq1GpONne
— 本格ミステリ作家クラブ (@honkakumystery) 2019年5月10日
【評論・研究】部門では『乱歩謎解きクロニクル』が1位になったよ!
先日翻訳ミステリー大賞も発表されましたが、こうして続々と受賞作品が発表されるとミステリー小説界全体が盛り上がるようで嬉しいです!
Twitter上では推理小説作家さん達からぞくぞくと祝福ツイートが!
本格ミステリ大賞を受賞された伊吹亜門さんとは、昨年末に一度お会いする機会がありましたが、京都在住の20代の好青年。初対面の席で開口一番、「深泥丘シリーズの『ソウ』は傑作ですよね」と真顔で云われたのがとても印象的でした(笑)。
— 綾辻行人 (@ayatsujiyukito) 2019年5月10日
とまれ、おめでとうございます^_^
ちょうど日曜のトークショーでも『刀と傘』がいいんすよ……という話をしたばかりでした。伊吹亜門さんおめでとうございます。
— 青崎有吾 (@AosakiYugo) 2019年5月10日
伊吹亜門さん、本格ミステリ大賞おめでとうございます。『刀と傘』は明治維新後という時代設定をミステリに活かしきった見事な作品でした。5/4に投函したので私の投票、ちゃんと有効だったのかな……。
— 似鳥鶏 新刊『そこにいるのに』発売中! (@nitadorikei) 2019年5月10日
伊吹亜門さんが『刀と傘』(東京創元社 ミステリ・フロンティア)で本格ミステリ大賞を受賞。おめでとうございますおめでとうございます。
— 米澤穂信 (@honobu_yonezawa) 2019年5月10日
錚々たるメンバーからのコメントが!伊吹亜門さん、そして東京創元社さん本当におめでとうございます!
【第19回本格ミステリ大賞】最終結果はこちら!
ここからは第19回本格ミステリ大賞にノミネートされた5作品のランキングを紹介していきます!
最終的にはこのような結果となりました!
【小説部門】
— 本格ミステリ作家クラブ (@honkakumystery) 2019年5月10日
『アリバイ崩し承ります』 大山誠一郎 (実業之日本社)6票
『刀と傘』 伊吹亜門 (東京創元社)16票
『夏を取り戻す』 岡崎琢磨( 東京創元社)11票
『碆霊(はえだま)の如き祀るもの』 三津田信三 (原書房)5票
『パズラクション』 霞流一 (原書房)11票 pic.twitter.com/zwucXkAn3D
【評論・研究部門】
— 本格ミステリ作家クラブ (@honkakumystery) 2019年5月10日
『刑事コロンボ読本』町田暁雄(洋泉社)3票
『娯楽としての炎上』藤田直哉(南雲堂)7票
『21世紀本格ミステリ映像大全』千街晶之 (原書房)3票
『本格ミステリ漫画ゼミ』福井健太 (東京創元社)0票
『乱歩謎解きクロニクル』中相作 (言視舎)9票 pic.twitter.com/P4XlmPNGho
【小説部門】と【評論・研究部門】それぞれのランキングを紹介!まずは小説部門から!
1位 刀と傘(16票)
慶応三年、新政府と旧幕府の対立に揺れる幕末の京都で、若き尾張藩士・鹿野師光は一人の男と邂逅する。
名は江藤新平――後に初代司法卿となり、近代日本の司法制度の礎を築く人物である。
二人の前には、時代の転換点ゆえに起きる事件が次々に待ち受ける。維新志士の怪死、密室状況で発見される刺殺体、処刑直前に毒殺された囚人――
動乱期の陰で生まれた不可解な謎から論理の糸が手繰り寄せる、名もなき人々の悲哀を活写した五つの物語。
破格の評価をもって迎えられた第十二回ミステリーズ! 新人賞受賞作「監獄舎の殺人」に連なる時代本格推理、堂々登場。
2位 夏を取り戻す(11票)
これは、もうすぐ21世紀がやってくる、というころに起きた、愛すべき子どもたちの闘いの物語です。――不可能状況から煙のように消え去ってみせる子どもたちと、そのトリックの解明に挑む大人の知恵比べ。
単なる家出と思われた子どもたちの連続失踪事件は、次第に地域全体を巻き込む大事件となっていった!
いま最も将来を嘱望される俊英が新境地を切り拓く、渾身の傑作長編。
2位 パズラクション(11票)
さかさまの死体、燃えながら飛翔するターゲット、そして完全雪密室……。偶然が偶然を呼び、「連続殺人事件」はことごとく不可解な殺害状況へ転がってしまう。
「謀り屋」ホームズと「殺し屋」ワトスンが挑む仕掛けづくし多層推理の逸品!
4位 アリバイ崩し承ります(6票)
美谷時計店には、「時計修理承ります」だけでなく「アリバイ崩し承ります」という貼り紙がある。「時計にまつわるご依頼は何でも承る」のだという。
難事件に頭を悩ませる捜査一課の新米刑事は、アリバイ崩しを依頼する。ストーカーと化した元夫のアリバイ、郵便ポストに投函された拳銃のアリバイ、山荘の時計台で起きた殺人のアリバイ…
7つの事件や謎に、店主の美谷時乃が挑む。あなたはこの謎を解き明かせるか?
5位 碆霊(はえだま)の如き祀るもの(5票)
断崖に閉ざされた海辺の村に古くから伝わる、海の怪と山の怪の話。その伝説をたどるように起こる連続殺人事件。
どこかつじつまが合わないもどかしさのなかで、刀城言耶がたどり着いた「解釈」とは……。シリーズ書き下ろし最新作!
以上、小説部門5作品のランキングでした!ここからは【評論・研究部門】のランキングを紹介!
1位 乱歩謎解きクロニクル(9票)
乱歩はなぜ自伝を執筆したのか? そして乱歩最大のトリックとは?
「本格探偵小説」「怪奇趣味」「猟奇趣味」……容易に全体像を摑ませない作家・江戸川乱歩の生涯を、横溝正史ほか同時代の登場人物たちを絡めながら、さまざまな角度から辿ることによって、その秘められた側面をあぶりだす画期的な謎解き評伝。
2位 娯楽としての炎上(7票)
現代日本のミステリは、民主主義とネット・ファシズムの狭間で引き裂かれながら、新しい社会のあり方、人間のあり方、倫理のあり方、論理のあり方を模索している。
読者の欲望と社会のあり方とが骨絡みになったジャンルであるからこそ、ミステリがそのジャンルそのものによって価値を持つ状況になっている。
本書は現代ミステリからポスト・トゥルース時代を理解し、ポスト・トゥルース時代から現代ミステリを理解する。一挙両得な新たな試みの批評書である。
3位 刑事コロンボ読本(3票)
なぜコロンボは日本でこんなにも愛されているのか?
1974年、日本で社会現象を起こすほどのブームとなり、いまも作家たちに影響を与え続けるコロンボ。その知られざる魅力と、熱狂の時代についての検証。
『古畑任三郎』三谷幸喜、「福家警部補」シリーズ大倉崇裕ら、コロンボの影響を受けた作家たちの特別インタビューまで。コロンボ研究の第一人者による、コロンボ中毒者のための研究本!
3位 21世紀本格ミステリ映像大全(3票)
「TRICK」「金田一少年の事件簿」から「貴族探偵」にいたる、話題を呼んだ「映像の本格ミステリ」を、邦画・洋画からテレビドラマ、アニメ、バラエティにいたるまで縦横無尽に紹介!
コラムやインタビューも交えた、読んで楽しい本格ガイド!
5位 本格ミステリ漫画ゼミ(0票)
個人的な名探偵や謎解きをビジュアルで描く本格ミステリ漫画は、多くのミステリ作家やファンを育ててきた。その歴史を概観し、魅力的な作家と作品を紹介することが本書の目的である。
乱歩作品、ホームズ、ルパンなどのコミカライズから、『金田一少年の事件簿』『名探偵コナン』『Q.E.D.証明終了』『スパイラル~推理の絆~』『DEATH NOTE』などオリジナルまで。
ミステリ漫画はこんなにも面白い!『Webミステリーズ!』に連載されたコラムを大幅に加筆・改稿。本格ミステリ大賞受賞の書評家が贈る、ミステリ漫画史を辿る史上初のブックガイド!
以上、5作品です!
まとめ
第19回本格ミステリ大賞の結果を紹介しました!
1位に輝いた伊吹亜門『刀と傘』!そして東京創元社さん!あらためまして本当におめでとうございます!
こうして受賞作やランキングが発表されると、あまり注目していなかった作品まで知る良い機会となりますね!
大賞を受賞した『刀と傘』はもちろん、気になる作品からぜひ手に取ってみて下さいね!それではー!