こんにちは、あべし(@honjituno)です。
今日は国内本格ミステリーの巨匠が生み出した人気シリーズの一冊をご紹介!
綾辻行人さん『時計館の殺人』を読んでみました!
綾辻行人さんの『時計館の殺人』#読了
— たまころ (@fuchan7272) 2018年12月22日
館シリーズ第5弾。鎌倉に建つ時計館にオカルト雑誌の取材として、雑誌編集者達と超常現象研究会の大学生メンバーが訪れた。
中村青司が設計し、10年前に亡くなった少女の霊が出ると噂される館の中で惨劇が始まる...
驚愕のトリックと結末にひれ伏しました。 pic.twitter.com/H7D5DHfb4d
今度の舞台は時計館!日本推理作家協会賞を受賞した『館シリーズ』第5作だよ!
今回も物語のあらすじやおすすめポイントを紹介しつつ、ネタバレなしでレビュー記事を書こうと思います!
【書評】館シリーズ第5作!綾辻行人『時計館の殺人』を読んでみた!【ネタバレなしレビュー】
今回は国内本格ミステリーから名作『館シリーズ』の一冊を紹介!綾辻行人『時計館の殺人』を読んでみました!
犯人やトリック、事件の真相などネタバレは一切なしでレビューします!
事前に読んでいたらより楽しめる作品紹介
予備知識があるとより楽しめる作品を少しだけ紹介します!
今回は以下の作品をどうぞ!
- 館シリーズ第4作まで(特に十角館!)
- ヴァン・ダイン『ファイロ・ヴァンスシリーズ』
- エドガー・アラン・ポー作品
ストーリーに直接かかわるということではありませんが、やはり古典名作は一通り読んでおいた方がいいなぁと思いました!
『時計館の殺人』あらすじ紹介!
鎌倉の外れに建つ謎の館、時計館。角島・十角館の惨劇を知る江南孝明は、オカルト雑誌の“取材班”の一員としてこの館を訪れる。
館に棲むという少女の亡霊と接触した交霊会の夜、忽然と姿を消す美貌の霊能者。閉ざされた館内ではそして、恐るべき殺人劇の幕が上がる!
第45回日本推理作家協会賞に輝く不朽の名作、満を持しての新装改訂版。
上下巻の大ボリューム!
『時計館の殺人』は、著者デビュー作『十角館の殺人』から数えて館シリーズ第5作です。
『十角館の殺人(新装版)』からコツコツと読み進めて、初めての上下巻!各巻400ページに迫ろうかという大ボリュームでしたが、今回も(特に下巻は)一気に読んでしまいました!
著者の綾辻さんは館シリーズは全10作と発表されているので、ここまで読めば無事前半戦が終了です!
綾辻さんの館シリーズ
— 松下 なん (@matsushita_25) 2019年4月21日
やっと時計館の殺人まで来た。
面白くてどんどん進んで読んじゃう。
もうすぐ終わると思うと悲しい。
次何読もう。
終わりがみえてきてなんか切なくなりますね…。
クローズドサークルで起こる惨劇!
今回の舞台は鎌倉にある時計屋敷。またの名は『時計館』。針のない時計塔を構えるその館には不穏な噂が飛び交っている。
館の͡先代当主・古峨倫典をはじめ関係者の多くがこの世を去り、館には少女の霊が棲むという。
新米編集者・江南孝明はその館へオカルト雑誌『CHAOS』編集長、W**大学超常現象研究会メンバーとともに取材で訪れる。
その取材の目的は交霊会による少女の霊との接触。72時間の間、時計館(旧館)へこもりきりの取材。
そして取材中、館シリーズ恒例(!)の連続殺人が幕を開けてしまう…。
物語冒頭をざっと説明するとこんな感じですね。ちなみに今回の館もシリーズおなじみの中村青司が設計したものです。
ここまで読んでいただけた方はもうお分かりの通り、第4作の『人形館の殺人』とは打って変わり、今回はガチガチのクローズドサークルになっています!
逃げ出したい!でも逃げ出せない!恐怖!!!
第45回日本推理作家協会賞受賞作!
また、本作は『第45回日本推理作家協会賞』を受賞している館シリーズの中でも評価の高い作品なのです!
Twitter上の口コミも文句なしの高評価なものが目立っています!
【名作紹介】
— 大垣書店★ミステリ館 (@mystery_ogaki) 2017年10月28日
綾辻行人@ayatsujiyukito『時計館の殺人』(講談社文庫)
前代未聞の大仕掛けと綿密に計算されたアリバイトリック。そして館を覆い尽くさんばかりの時計が果たす役割の重要性に衝撃を受けることは確定的に明らか。『十角館~』と並び立つ「館」シリーズの第二高峰。 pic.twitter.com/G9NKwQtEJr
「時計館の殺人 下」綾辻行人 #読了
— キキ (@kikinokikino) 2017年10月5日
この殺人劇も時計館の存在理由も、ちょっとしたきっかけで愛が狂気に変わった結果なのか。動機がわかるとやるせない気持ちになった。
伏線が大胆に提示されていて、解決編までトリックがわからなかった自分がわからない。ラストシーンだけでも映像化希望🙏 pic.twitter.com/gzr3s9s8eN
綾辻行人『時計館の殺人 上下』読了
— ニャン美@読書垢 (@nyam_book) 2017年12月15日
上下巻に張り巡らされた多数の伏線…
壮大なトリックとラスト…
間違いなく傑作です
上下巻をこんなにさらっと読ませる所もさすが綾辻先生
今作は『十角館の殺人』の江南くんが登場するので十角館も再読したくなりますね(^^*) pic.twitter.com/6KwG87SxlX
時計が果たす役割。そして壮大なラスト。 5作目にして館シリーズ傑作が誕生してしまいました…。
時計館の殺人 感想・評価!
シリーズ前半戦が終了し『これまでの作品でどれが一番面白かったか?』というと、悩みましたがやはり『時計館の殺人』です!
ネタバレになってしまうので詳細は語れませんが、一番驚いたのが時計館ならではのトリック。
今回も緻密に、そして大胆に張り巡らされた伏線。そして壮大なラストシーンにももちろん衝撃を受けました。
上下巻の大ボリュームのため、提示される謎も多く、毎度のこと犯人もトリックも時計館の秘密も何一つ分からず読み進めていましたが、それらの謎をパッと解いてくれた解決パートは圧巻!
衝撃度で言うと第1作の十角館、第4作の人形館が上位に来ますが、トリックや真相など作品トータルでの本格ミステリ度というと時計館がトップです。
作品の魅力を簡潔に伝えるのは非常に難しいですが、伝えたいことは以下の一言です…!
というわけで時計館の殺人はものすごい面白いトリックだったので読んでほしい
— ぼくだん(BOKDAN) (@bfbokdan) 2019年4月25日
真相を知ったうえでもう一度『時計館の殺人』を読み返したくなりますし、ある登場人物のせい(!)で『十角館の殺人』も読み返したくなります。
つまり何度も読みたくなる『館シリーズ』ということです笑!ここで引き返すのか悩みどころですが次回作『黒猫館の殺人』へと進もうと思います!
まとめ
綾辻行人『時計館の殺人』をネタバレなしでレビューしてみました!
日本推理作家協会賞を受賞し館シリーズでも評価の高い作品です。
十角館の殺人同様、ネタバレ前に読んでおきたい作品。シリーズ未読の方はぜひ第1作『十角館の殺人』から手に取ってみて下さい!
さてさて時計館の殺人に続くシリーズ第6作は『黒猫館の殺人』です。ついに後半戦へ突入です。読み終えたらレビュー記事を書きますのでぜひお楽しみに!それではー!